07:45に起床。帰国日なので、もう一度荷造りを確認したうえで、まずはホテルのNorth sideにある手荷物預かりへ行き、トランクとバックパックを計48P也で預ける。次いでWest sideへ戻りチェックアウト。本日のクレムリン見学用に、$30を約900Pに両替。
クレムリンは09:30から開くので、KACCAで並んで待つ。珍しく09:30にきっちりと開き、クレムリンと武器庫の入場券を計600Pで購入。武器庫への入場は10:00と決められており、さらにクレムリンの周囲を巡ってボロヴィツカヤ塔の下の入口に並ぶ。武器庫への入場のシステムもかなり変わったものだ。後ろにはこれまた日本からの団体さん。一箇所にこれだけ日本人が集まると目立つなぁ。
10:00に入口が開き、そのまま武器庫へ。撮影料として50Pを支払う。ご存知の通り、武器庫とはいっても、中にはロシアの国宝が収められている博物館だ。象牙で出来たイワン雷帝の
16:00にドライバーと待ち合わせ、シェレメチェボII空港へ。約40分ほどで空港に到着し、まずは中央にある大きな掲示板を見て、19:10発SU581便のカウンター番号を探す。(シェレメチェボでは、左右にカウンターが分かれて配置されているので、まず左右どちらのカウンターになるのかを知らねばならない。)左方の1番カウンターということでそちらへ。まずは税関を通ろうとするが、『東京行きはまだだ』ということで税関の外で待つ。同じように待っているご夫婦に話を聞くと、なんと昨日オーバーブッキングのためシェレメチェボで一泊させられたのだそうな。それで、今日は一番にチェックインすべく待っているのだという。背筋が寒くなってきたのでその後ろにつく。今日も団体が多そうだし。(ちなみに、クレムリンは個人では入れないという噂もあるそうな。私がほいほい入っていたと聞いて驚いていた。かように、ロシアではいろいろな情報が飛び交い、真実を見極めるのが難しい。)
しばらくしてもう一回税関にトライしてみると今度は通過。せっかく用意しておいた申告書も何も見ない。そのまま1番カウンターの前で待つ。17:30にようやく開始。無事にBoarding Passも発行されて一安心。さっさとPassport Controlを通過し出国。あとはDuty Freeをうろつくのみ。何を買うわけでもないが、旅行の終わりという感傷を味わう。モスクワのDuty Freeは15周年らしい。5年前と比べても店が増えたように思う。それにしても、皆さん酒やら煙草やらを大量に買い求めているなぁ。機内の頭上棚から落ちてこないようにして頂きたいものだ。行きのtransitで会ったおっさんにもまた会った。transitのため、07:00からずーっとここでうろついているのだそうな。私と同様、キエフの排気ガスで喉をやられたとのことで、声が変わっていた。18:50にBoarding. 帰国便のシートに座ると何となくほっとする。
今回の旅行も何とか無事に終えることが出来た。キエフもリヴィウも、いわゆる観光地としては見所が少ない部類に入るだろう。しかし、スラブの心の故郷といわれるキエフ、そして観光地となっていない中欧の古都リヴィウを訪れることが出来て満足である。ウクライナは、これまでのロシア化の反動で『ウクライナ的なもの』を模索していることがよく分かる。しかし、その過程で欧米的なものが入り込み、進むべき方向を模索しているかのようだ。国内にある3つのものを上手くミックスし、よりよいものとして頂きたいと思う。
クレムリンは変わらず美しかったが、モスクワの変化の速さは予想以上だった。街全体の雰囲気も明るくなり、活気が出ている。今後が楽しみである。
それにしても、なぜ私は旧ソ連圏に惹かれるのであろう? 理不尽なことも多いし、物価は高いし、美味しいものがあるわけでもなし、いわゆる観光名所が多いわけでもなし… でも、しばらくすると、また行きたくなるのだろうな。これで旧ソ連の15の共和国のうち5つに行ったわけで、いっそ全制覇を目指すというのもある。