Epilogue

 昨夜も22時過ぎに就寝。5時過ぎ過ぎには目が覚めてしまったが7時までうとうとした。今日は帰国日なので荷造りをしっかりとする。お腹のゆるいのは改善しつつあるが、油断は出来ない。軽く朝食を摂って正露丸を飲んだ。
 08:40にチェックアウト。フロントに訊いてみると、やはり今日は祝日らしい。ただ、メトロもイズバンも平常通り動くとのことなので一安心ではある。Basmane駅からメトロに乗ってHilal駅で降り、イズバンの改札に向かうとすぐに列車がやってきたので急いで乗った。窓口も閉まっていたので、一昨日ここでBilet 35を買っておかなければえらいことになるところだった。20分ほどで空港に到着した。
 荷物を預け終えて09:40, 搭乗案内予定時刻は11:30なので十分な余裕がある。…と思っていたら、イスタンブール行きのフライトが25分、成田行きのフライトが約1時間、それぞれ遅れるとの通知があった。半ば予想していたことではあるが… カフェでラテを飲む。美味しいけど205TLはやはり高い。今日もいい天気だ。ちょうど先週の今頃は、トプカプ宮殿に驚嘆していた頃か、何だか懐かしくすら感じる。イスタンブールではひたすら歩き回って、その反動か、イズミルでは体調を崩して何も出来なかった。まぁ、逆ではなくてまだしもよかった。自分の体力がこれほど衰えているとは思わなかったが、これはもう鍛えてどうにかなるものではなくて、老化なのだろう。もう5年前までのような旅はできなくなったのだ。

 11:40に唐突に搭乗案内が始まり、12時前には着席した。これならスケジュール通りにイスタンブール空港に行けるかも…と思ったが、なかなか動き出さない。アナウンスによれば、イスタンブール空港からの許可が出ないのだとか。前にもこんなことがあったな。30分以上も座席で待たされている。13時にアナウンスもなく飛行機が動き出し、ようやく離陸した。1時間も着席したまま待たされたが、さすがにこの状態で機内食が配られるには至らなかった。
 約50分のフライトでイスタンブール空港に着陸。ところがタキシングが恐ろしく長くかかる。さすがに耐えかねてCAさんに抗議するお客さんもいた。約40分もかかってようやく機外に出ることができた。時刻は既に14:40で、予定よりも1時間以上遅れたことになる。乗り継ぎの時間が迫っているらしく、大慌てで走っていく人もいる。成田行きの出発時刻は当初予定の15:55から既に2時間遅れの17:55となっていたので、私自身は慌てる必要がないのがまだしも救いではある。
 International transitの指示に従って進む。外を見ると飛行機が渋滞しているかのようだ。パスポートコントロールに着くとここも混雑している。ようやく出国審査を受けて国際線の出発ゲートに着いたのは15時を過ぎていた。やはり、空港が新しくなっても、イスタンブールでの乗り継ぎは鬼門だった。成田行きが予定通りに出発することになっていたら焦っただろう。しかし、成田行きのゲート番号はまだ出ていない。少し疲れたので、オレンジジュースとバナナで一休み。
 Duty Freeを歩いていても、以前のような感慨も湧いてこず、ただ疲れを感じるだけだ。いよいよ潮時なのかも。ただ搭乗案内の開始を待っている。17時頃にようやく搭乗開始。今回も事前に確保した前方ブロック最後尾の通路側の席に着いた。離陸はさらに遅れて18:20頃になった。まぁ飛びさえすればいずれ到着することだ。定刻よりも約2時間遅れの8/31(土)10:40に成田着。

 イスタンブールは見どころがたくさんあり、食事も美味しかったが、これらに応えられる若くて丈夫な心身が求められる街だった。もっと若い頃に訪ねていれば…の想いが残る。イズミルでは体調を崩してほとんど何もできず、エフェソス遺跡に行くことも叶わなかったのは残念だが、再挑戦することはないだろう。来年以降、旅に出るとして、どういうプランを組めばいいのだろうか。


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