Москва

 晴れ後曇り、気温10度前後。起きてみると偏頭痛がひどい。街へ出ると緊張の連続なので、多分、疲れが出てきたのだろう。それでも、もったいないからと出かけてみたが、足は動かない頭は痛いで、一個所だけ行きたいところに行って早めにホテルに戻ることにした。


 聖ワシリー聖堂は、実は中を見学できる。10P払って入ってみたのだが、いわゆる教会である(当たり前か)。確かに

壮麗
だけど…


 その後、中央軍事博物館に行くことにした。地下鉄でツヴェトノイ・プリヴァール駅へ行き、そこから1.5kmほど歩いたところにある。途中には

公園
があり、木々の葉も色づき始めて、まさに秋ということを実感させてくれる。が…ものの見事に迷ってしまった。「地球の歩き方」の地図はけっこういい加減だし、旅行会社でくれた地図も建物の位置関係がおかしい。それでも、1時間ほど歩き回ってどうにか辿り着いた。
 
博物館
の前にいきなり
T-34戦車
が鎮座しており、触ることもよじ登ることも可能である。そんなことをした後に、26Pを払って博物館の中に入った。中の展示は、帝政ロシア軍→革命闘争→大祖国戦争→冷戦→現在のロシア軍と、一応年代別になってはいるが、陸海空ごちゃまぜなので分かりにくい。当然、説明はロシア語のみ。さらに、模型や写真がほとんどで、本物はほとんどない。ついでに、写真も白黒で修整されており、資料的価値はほとんどない。はっきり言って幻滅した。
 また、なぜか階段の踊り場で北朝鮮建国50周年記念展示をやっていたが、何やらの
もむき出しで置かれていて自由に触れたりして、寂しい展示だった。ひょっとしてお義理か?
 そんなこんなんでがっかりしつつ、頭も痛いのでもう帰ろうと思い、中のカフェで食事した。メニューはボルシチとライス添えのボイルされた肉。ボルシチは赤カブ?の味しかしないし、ボイルされた肉はだしをとった後の残り滓のようで、筋張ってるし味がしない。もしかして、この国の食べ物は極度に不味いのではないか。


 博物館を出ると、右手にロケットが置いてあるのが見えたので行ってみると、そこには…! 戦車・ミサイル・航空機が野ざらしで展示されていた! 戦車は、

T-54
何輌
か(説明がないのでよく分からない)、ミサイルは
対空システム
SS-20?
スカッド?
等があった。そして航空機類はというと、
MIG-21
MIG-23
MIG-25
MIG-29
SU-24
SU-27
と、一通り揃っていた。しかも、機首部分が柵からはみ出ているので、これまた触ったり出来る、非常にうれしい展示である。ただし、あまりに狭いスペースに並べてあるので、写真を撮りづらいし、MIG-25などは横から見ることが出来ないのが残念である。それでも、ソヴィエトの戦闘機を間近に見られるのは、そっち方面が好きな人にはたまらないだろう。中よりも外の展示の方が充実している変わった博物館だった。


 そうこうしているうちに頭痛もひどくなってきたのでホテルに戻り一眠りする。起きてみたら、ややすっきりしていた。今夜は頭痛薬と胃腸薬を飲んで早めに寝ることにする。
 明晩にサンクトペテルブルクへ移動する。トラブルがないこと、そしてネットにアクセスできることを祈るばかりである。


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