Tallinn

 08:00に起床。タリンへの移動日なので、身支度を整えて朝食を摂る。タリンへのバスは10:50発15:50着予定なので、マクドナルドでチーズバーガー2つを調達し昼食とする。1Ls也。祭りの後の虚脱感とゴミが街を支配している。もっとも、今日も子供のためのイベントがあるらしいが。今日は日曜日なので、タリンでの両替が出来ない危険性を鑑み、ホテルで$10ほどの現金をエストニアの通貨(クローン・EEK)に換え、164EEKを手に入れた。
 09:50にチェックアウトし

バスターミナル
へ。商店街付きの薄暗い地下道やビルやアパートなど、無機質・無個性なソヴィエト建築は古くなると何ともいえない怖さを醸し出すのだが、このバスターミナルも例外ではない。レーン1に行くと、タリン行きの前に出るフランクフルト行きのバスに乗り込む団体の手続きがだらだらと続いている。荷物が大きく多い上に、この世の名残みたいな濃厚な別れのシーンを演じている輩が多いのだ。てきぱきと進めてほしいものである。ところで、このターミナルからはロンドンやパリを含むヨーロッパ各地へのバスが出ているようだ。いずれ乗ってみたいような気もする。
 10:45にタリン行きのバスがやって来たのでさっさと手続きをし乗り込む。もらった切符がレシートにしか見えなかったので安心した。乗客はロシア人が多いようで、日本人はおろかアジア系の人間は全くいない。11:00に出発。リーガ郊外のソヴィエト建築群を抜けると、道は
の中へ。時々湖が顔を出す、心地好い風景だ。道路はまだ整備中のところが多いが、沿線にはカフェや給油所が次々と作られつつあり、近いうちに賑やかな道筋となることだろう。海沿いの道なので、左手にはバルト海(リーガ湾)も時々顔を出す。
 13:00にエストニアとの国境近くの街
アイナジ
(Ainazi)へ。小さな落ち着いた街だ。ここを発つと、何と
風力発電の風車
が見えてきて驚いた。すぐにエストニアの
国境検問所
へ。例によってパスポートを預けると、1時間ほどでヴィザのスタンプが押されて返され、出発。エストニアに入ると、畑や放牧場の
風景
が続く。お腹が空いたのでチーズバーガーを食べる。これはいい思いつきだった。少し眠る。
 14:00に
パルヌ
(Parnu)という街へ。海に近いリゾート地で、泥風呂も有名なのだそうな。なるほど、街自体は小さいもののホテルが多く、今後も発展していくのかもしれない。
 タリンに近づくにつれ家や車の数が増えてくる。ガイドブックによれば、バスターミナルから旧市街までは1.5kmほど離れているのでトラムを使うといい、とのことだったのだが、なぜかバスが旧市街北端にある
に寄ってくれたのでここで降りる。15:50到着予定だったのだが、既に17:00である。旧市街の外縁を周り、旧市街の南西にあるというホテル"Mihkli"を探す。ガイドブックの地図も大ざっぱなので、まめに地図を見ながらそれらしい方角に歩いていくと、ホテルのあるEndla通りを見つけたのでそれに沿って歩くとホテルが見つかり、チェックイン。時計を見ると既に17:30で、こりゃ何も出来ないなぁ…と思っていたら、レセプションの時計は16:30を指している。尋ねてみると、ラトヴィアだけは夏時間を導入しており、この時期だけずれが生じるのだそうな。ちょっと得をした気分ではある。ただ、明日(08/20)は祝日なのだそうな。店はおろか、銀行もやっていないかもしれない。運の悪いことではあるが、Riga800を楽しんだのだから止む無し。
 小さなホテルで、部屋も狭いシングル、しかもバスタブなし。荷解きをし、外出。もっとも、この時間から歩き回っても仕方がないので、トーンペア(Toompea)という高台にある展望台に行ってタリンの
全景
を眺めた後に夕食を摂るだけにする。現金の手持ちが乏しいのでカードを使える店を探すと、ガイドブックで目をつけておいた"Vanaema"で使えるのでここにする。Vanaema Praadという、いわゆる家庭料理を頼んでみるが、卵焼き・ポテトの茹でたもの・ベーコンのロースト等の盛り合わせで、いわゆるヨーロッパの田舎の料理で目新しくはないが、久しぶりに暖かいまともなものを食べられたので満足。デザートには"kama"という伝統的な一品にトライ。苺のヨーグルトに木苺の実を浮かべたようなもので、爽やかな甘酸っぱさだった。130EEK也。
 営業している両替所を見つけたので、$50のT/Cを819EEKに換える。明日一日のことでこんなに要るとも思えないが仕方がない。500EEKから2EEKまで、実に多くの種類のお札があり、管理に苦労する。19:20にホテルに戻る。BBCではソヴィエトの共産党クーデター10周年の記念番組を放送していた。

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