08:30に起床。昨晩も快適に眠れた。今日からは旅の後半戦、徐々に帰国へと向かう旅程である。ウラジーミルへの移動と、ウラジーミルの"Hotel Erlangen House"でのパスポートの登録が本日のポイントである。
まずはホテルのレセプションに向かう。と、そこにはまた違うおばさんが。『ぶい・がばりーちぇ・ぱ=あんぐりーすきー?』『にぇーと』…また後で来ることにして、まずは朝食。本日は快晴、陽射しが明るく、風はひんやりで、絶好の散歩日和。この天気が昨日であってくれれば…
朝食を摂り終え、10:00過ぎに再びレセプションに出向く。そこに座っているのは先ほどと同じおばさん。こうなりゃ仕方がない、こんなこともあろうかと日本で作ってきたロシア語のスクリプトを組み合わせて会話を試みる。『や・はちゅー・あすたーびち・ばがーじ』(荷物を預かって欲しい)『だー』…第一関門突破。ここからが問題だ。『や・はちゅー・ぱいーち・ふ・うらじーみる、たくすぃー・ぱぢゃーるすた、あじーん・ちぇーすち』(私はウラジーミルに行きたい、タクシーお願いします、1時に)とやると、にこやかに『だー』…素晴らしい。ただ、『あぢーん・ちぇーすち』が通じなかったらしく、"11:00"と書いてきたので、それを消して"1pm"と書き直すが通じない。"13:00"と書き直したら分かってくれた。ついでに値段を訊くと"400P"とのことでこれも問題なし。
懸案の第一段階を解決できたのでしばし
ウラジーミルまでの道をひたすら飛ばす。途中、20km/hくらいでのろのろ走るトラックに何回か出くわすが、この手のトラックも道を譲るということもしない。追越が当然の運転マナーらしい。30分ほどで
"Hotel Erlangen House"に到着。400Pを支払う。
ホテルの玄関を叩くと、先日とは別のおねぇさん。先日のおねぇさんはいない。あんなに念押ししたのに… しかもこの人はロシア語しか話さない。しかし、バウチャーとパスポートを見せるとあっさり分かってくれた。先日の隣の部屋(といっても、全部で4室しかないようだ)に案内される。ベッドは広くなったけど、荷物を開けるところがないんですけど… しかも、机もないんですけど…
15分ほど後に1階に降りてパスポートを要求すると、登録を終えて返してくれた。これで本日の懸案は解決。こんなに上手く運ぶのであればもっと長くスズダリに居たかったような気もするが、上手く運ばないときのリスクを考えれば仕方のないことだ。少し居眠り。
15:30頃に起きてTVをつけようとするが、何も反応しない。部屋の照明も点かない。今度は停電ですか? またも下へ降りて『えれくとりちぇすとば・にぇ・らぼーたえと』(電気が点かない)と伝えるが、おねぇさんは肩をすくめるのみ。全館停電らしい。仕方がないので部屋で本を読んで過ごす。ところで、一瞬建物に外に出た後に『もしこのまま夜になってスタッフが帰ってしまった場合、呼び鈴も反応しないので部屋に戻れないかも…』と考え、部屋の鍵を使って建物の鍵を試してみたところ開いた。(後にこの経験が役に立つ。)
16:30に復旧したので、明日のために駅の様子を見るべく外出。20分ほどで
天気も良いので、夕食までの腹ごなしに散歩。再び
19:00過ぎにホテルへ戻る。明日は、07:25発の列車でモスクワへ戻る。絶対に寝過ごすわけにはいかないので、目覚まし時計を3つセットする。