昨夜は花火があったらしい。全く惜しいことをした。
07:30起床。朝食を摂って08:45に出発。いよいよヤルタ滞在最終日。今日は、郊外の見所の一つである、アループカにある宮殿を観る予定である。船で行くのが手っ取り早いので、海岸通りのKACCAで09:40出発のチケットを購入。25UAH也。しばし周辺をぶらぶら。今日も快晴だが、陽射しは、昨日よりもさらに少しだけ強い。でも、今年の東京の夏とは全く違う、優しさのある陽射しだ。海岸通りも黒海も、今日でしばしの見納めである。(
・・・・・・・)
09:45に出航。海を渡る風は今日も変わらず心地好い。ビーチは早くも混雑している。
を経由し、約16kmの行程を1時間ほどで到着。予想よりも時間がかかった。(・・) アループカには、帝政時代の伯爵が19世紀に建てたというがある。山側からの外観はイギリス風だが、海から見るとメフラーブのような窪みを持つイスラーム風という、なんだかよくわからない構造だ。
さて、LPには船着場から宮殿までの行き方が書いていない。ところが、幸運なことに船で一緒になった客の中にツアコンがいて、その人についていくことが出来た。船着場を出て、左手に道なりに登り、正面にある階段を昇って、右斜め前方の坂道を行く。途中、左手に泉がある。交差点に出たら、石畳になっている道を登っていくと、宮殿のKACCAに出る。ところで、KACCAが2つあるのだが、当然ロシア語のみでさっぱり分からない。まずは左に行ってみると、Музейと書いてあるKACCAがあった。恐らく、内部を見学するためのチケット売り場であろう。並んでみるが、処理がとんでもなく遅い。しかも、入場のための行列も遅々として進んでいない。こちらも江戸っ子(嘘です)、こんなところで年ィ取っちゃっては大変なので、内部の見学はすっぱり諦めた。
をうろつくだけならば無料らしい。もっとも、石壁を見てもあまり感激はないが。ちなみに、もう一つのKACCAも何だかの調度品の見学らしいが、そちらも行かなかった。
この宮殿の最大の見所は、むしろメフラーブのあるテラスと、そこからの海の眺めらしい。宮殿下の庭園をぐるっと廻ると、テラスのKACCAがあった。2UAH也。テラスに出てみると、なるほどこのはなかなか見事だ。アラビア語の一節(クルアーンか?)まで入っている。そして、そこから眺めるが素晴らしい。どこまでも青く青くきらめいている。テラスだけで来た甲斐があった。
ちなみに、ここまではマルシルートカでも来ることが出来るらしいが、冷房の効かない車で、山道を曲がりくねりながら行くことを考えただけでお勧めしません。停留所から宮殿まで1km近くあるらしいですし。ただ、停留所の近くには、クリミア・ワインを試飲できる直売所があるとのことなので、それを目当てに行くのも好いかもしれない。
元の道を戻り、船着場のKACCAで帰りの券を購入。12:05に出るらしい。待っているうちに船着場が大混雑となってきた。並ぶなどということはないので、ひたすら前のほうを確保する。風の通らない席とか、座れないなどという事態は避けたい。少し遅れて船が到着。皆我先に席の確保に走る。端っこの席を上手く確保できた。12:20に出航。『ツバメの巣』は、船から眺めたほうが美しい。(・) 途中、ヤルタ港に向かうに行き会った。13:20にに戻った。
『スップ・ハウス』で、挽肉入りブリンチキ2つとレモン入りブリンチキ、ガス入りミネラルウォーターで昼食とする。28UAH也。そういえば、ヤルタでは毎食ブリンチキだ。
残りの時間を、海岸通りをうろついて過ごす。暖かくて和やかな、本当に好いところだ。歩くも好し、木陰で昼寝するも好し。惜しむらくは、日焼けを避けねばならないので、海に入れないことだ。海に入ることが出来れば、さらに楽しかっただろう。それでも、ここの陽射しと風を存分に浴びただけで、十分に来た甲斐があった。(
・・)
いつまでもこうしていたいのだが、残念ながら現実は容赦ない。明日の帰国の道程を考えると、今日は早寝せねばならない。名残は尽きないが、17:30に海岸通りを後にした。いずれまた、今度はもっとゆっくりと来たい。あちこち旅をしてきたが、これほど名残惜しいのも珍しい。しまった、クヴァスを飲み損ねた!
夕食は当然"Pelmennaya"で。とうとう4日間ここに通ってしまった。メニューを見て、一昨日の注文を思い出した。『ペリメニ・ミャーソム』と『ブリンチキ・ミョードム』だ。それに紅茶をつけて13.50UAH也。見事なである。安い、そして美味い。ヤルタでNo.1のレストラン(というほど食べ比べていませんが、なにせロクな飯屋に行き当たらなかったもので…)だ。
18:00にホテルに戻った。レセプションのおねぇさんは今日もハイテンション。荷造りを進めるが、明日も当然にここにいるような気分のままだ。
明日は、まず04:30のピックアップでシンフェローポリ空港へ戻るという、これまででもかなりハードな部類に入る道程だ。08:10のSU700でモスクワへ、さらに、19:20のSU575で成田へ戻る。モスクワでの8時間待ちはまだしも、そもそもSU700やSU575の予約、荷物など、気がかりは消えず。でも、ヤルタのおかげか、何となく楽観的。(頭が現実と向き合っていないだけかもしれない。)
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