Sighisoara

 08:00起床。よく眠れた。(窓からの風景

) 朝食(品数が少ない)を摂って、09:00に観光開始。ホテルを出る際に、またも昨日の一団に出会った。私のことは忘れているようで、同じように挨拶してくれた。毎日ずっとこれをやっているのだろうか?
 まだ観光客もおらず、露店も出ていない旧市街は本当に静かだ。天気は今日も晴れ、空気は少しひんやりして爽快そのもの。この時間帯の散策は本当に好かった。(
10

 10:00を過ぎると、少しずつ人出が増えてくる。ついでに車輌も増えてくる。ホテルの前は車輌が通行できるので、埃が立ち込めている。観光を発展させるためには、早いうちに規制したほうが好いと思うが…
 時計塔の隣にある教会からパイプオルガンの音が聞こえてくるので、2LEIを支払って中に入る。小さな教会ながら、なかなかに本格的なパイプオルガンが設えられていて、伽藍の音響と相まって荘厳な雰囲気。もっとも、内部の装飾はほとんどなく、むしろ黴臭いが、それなりに好かった。


 11:00になり、

時計塔
くぐって
丘の下へ出た。メインストリートである12月1日通りにはいろいろな店があり、なかなかに繁盛している。特に、携帯電話店がたくさんある。ヨーロッパの携帯電話端末は、小さいしデザインもかっこいいしで、つい欲しくなってくる。同時にキャリアに契約する場合と、端末のみ買う場合の値段がつけられているのは日本と同じだ。特に、昨年から欲しくなっているSony EricssonのW880i, つい買いそうになる。まだ自重してはいるが、帰国まで自重できるか心もとない。日本からGSMローミング端末を持参してはいるのだが、行く先々の国でSIMカードを購入し、それを挿して使う端末を持っておいてもいいかもしれない。(というように、理由づくりをし始めている…) なかなかに楽しい散策だったが、高級菓子店が見つからなかったのが残念。
 また、ここから時計塔を見上げると、入り組んだ建物や階段が実にいい意匠をつくりだしている。撮影ポイントの多い街である。(


 12:00になったので、再び旧市街に戻り、"Berg Hostel"内のレストランで昼食を摂った。今回は、ルーマニアの名物料理であるミティティを注文。ミティティとは、棒状にした挽肉を焼いたものだ。脂が乗っており、意外に柔らかい。塩味がベースとなっていて美味だが、一口ごとに水が欲しくなる。デザートはアイスクリーム(しかなかった)。3つもあるうえに、ホイップクリームがたっぷり。ロシア式か… ホイップクリームを取り除いて食べた。コーラをつけて20LEI也。節約にもなった。
 ホテル近くにワインセラーがあるので行ってみた。看板にはワインとあったが、実際には自家製のブランデーやリキュールを中心に商っているらしい。フルーツリキュールの小ボトルをいくつか購入した。


 13:00にホテルに戻り昼寝。旅程の中間で休養日を設けておくと体力の維持に効果的だ。階下で家族連れが騒いでいるのが残念だが、ゆっくりと眠った。
 15:00に再度外出。再び12月1日通りに下りて、USD$30を66LEIに両替する。あと1回くらいの両替で十分だと考えたい。ついでに水を調達した。旧市街で買うよりも2割くらい安い。(Tシャツなどの土産物も同様) 旧市街に戻ると、急に黒い雲が出てきた。水を置きにホテルに戻ると、夕立が降り始めた! 激しい雨、轟く雷鳴。何とも運の好いことだ。しかも、窓から見る

街並み
も、雨で風情が変わってみえる。結局、午後はほとんど部屋で休んでいたことになるが、シギショアラの見所は一通り(以上?)巡ったので、これもまた好し。


 1時間ほどで雨は止んだが、そのまま部屋でだらだらして、18:00に三度外出。整備されていない路面のあちこちに水溜りが出来ている。すっかり晴れ上がり、陽射しが眩しいくらいだ。

丘の下の市外
も美しい。
 18:15に、夕食を摂るために"Casa Vlad Drucul"へ。今回は41LEIのコースを注文した。スープは、ミネストローネのように野菜がたくさん入っているパプリカベースのもので、ドラキュラ・スープよりも美味。メインは、ポークなんとかのドラキュラ風とあったが、豚肉にスポンジ状の衣をつけて焼いたものにチーズをかけまわしたものだった。チーズの上からかかっているケチャップがドラキュラ風ということか? 不味くはないのだが、いかんせんくどい味付けで、途中で飽きてくる。付け合せにはトマトサラダ。生のトマトなんか食えるか!と思ったのが、こちらは甘くてなかなかに美味だった。デザートはアイスクリームとのことだったので、昼食で懲りたのでブリヌイに替えてもらった。ミネラルウォーターをつけて45LEI也。36LEIのコースのほうが満足感があったが、まぁ合格点というところか。


 19:00をまわっていたので、最後に時計塔の名残を惜しむ。シギショアラでは十分に楽しめた。訪れた甲斐があったというものだ。中世から眠っていた街が、いまや観光都市として眠りから目覚めつつある、といったところか。賑やかになり過ぎて持っていた観光資源を壊してしまわないよう、発展していってほしい。(



 明日は、09:18発の列車でブラショフへ移動する。2時間ほどの列車の旅だ。ホテルから駅まで荷物を持ちながら歩くのは相当につらいので、ホテルからタクシーを手配することにした。08:30に乗る予定で、予算は5-6LEIとのこと。
 もろもろを終えて22:30, 外が喧しいので窓の外を見ると、オレンジの街灯がぼっと灯っていてよさそうな雰囲気。カメラを持って時計塔へ行ってみると、ライトアップされていた。残念ながらコンデジでは上手く撮影できないが、神秘的な時計塔を楽しんだ。


 今年の旅も後半に突入、いつもながら早い。


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