05:15に起床。スーツケースからはほとんど何も出していないが、身支度を整えて06:00にチェックアウト。このホテルには自動チェックイン機まで備わっているので、試しに使ってみる。なんと日本語にも対応している。搭乗予定のハバナ行きAC970にもチェックインできるようだ。前方通路側の座席が空いていたのはラッキーである。既にNHのマイレージ会員番号も登録されている。スーパーのレシートのようなBoarding Passが発行された。復路の成田行きもこの手を使おう。
06:30にホテルを出てターミナル1へ。Baggage Drop-offで手荷物を預ける。そのまま出国手続きへ。予想通り、手荷物検査も恐ろしく厳重で、バックパックの中身を全て出す羽目になった。そのまま進んでいくと搭乗ゲートへ。出国審査は…?
搭乗ゲート近くにようやく免税店があったが、ここでもCamcoderを扱っていない。オレンジジュース・コーヒー・ドーナツで朝食とする。
08:05にAC970への搭乗開始。それにしても皆さん荷物が多い。定刻より30分遅れの09:00にようやく離陸。なんと機内食は有料販売だった。サンドイッチとビスケットを計$9.0で購入。ノンアルコールの飲み物は無料で配られる。新幹線でも食事など出ないのだからいいようなものともいえるが、やはり航空便で食事が有料というのはどうも納得がいかない。ちなみに、映画や音楽を楽しむためのイヤホンも有料。トロント行きのフライトで近くに座っていた3人の方々と今回も席が近くとなり、少し話した。
定刻より15分遅れの12:15に、ハバナ・ホセマルティ空港に到着。滑走路も古めかしく、ターミナルビルの内装も旧ソヴィエトを思わせる無機質さ、なんとなく嬉しくなってくる。入国審査は意外に簡単だが、荷物がなかなか出てこない。しかも2つのターンテーブルから出してくるので、両方をうろうろしながら見なければならない。ようやく出てきた荷物を取り、長蛇の列の税関審査の横をすり抜けて出口に向かってみると『通れ』という合図なのでロビーへ。私の名前を出して待ってくれていたトランスファーと合流し、タクシーに乗った。暑いが、猛暑というほどでもない。東京より過ごし易く思えるほどだ。
道路沿いの風景はどこかのどか。聞いていたように、古いアメリカ車も走っている。なかなかに面白い光景だ。(
今日は、土地勘を掴むために旧市街をうろうろすることにする。ハバナの旧市街は現地で"La Habana Vieja"と呼ばれ、世界遺産にも登録されている。植民地時代からの瀟洒な建物や教会が残っていて、独特の雰囲気だ。もっとも、修復済みのところと未修復のところの格差が激しい。年寄りが休んでいたり、子供が駆け回って遊んでいたり、とても世界遺産の中にいるとは思えない生活感がなんとも好い。もっと騒がしいのかと思いきや、意外に静かである。(もっとも、今日は日曜であるが。) メインストリートであるオビスポ通りにはカフェなども何軒かあり、ライブ演奏を聞かせてくれる。この街では、まだ録音や放送よりもライブ演奏のほうが主力なのだろうか。嬉しいことである。(
中央公園(Parque Central)に出ると、ちょうど"HabanaBusTour"のバスが停まっていた。ハバナの名所を巡回しているバスで、T1からT3までの3路線あり、1回チケットを買えば乗り放題らしい。市街から東方の海沿いのPlayas del Este方面を巡るT3が停まっていたので、乗ることにした。ガイドブックには5CUCとあるが、なぜか3CUCだった。座ってから、妙に空腹なことに気づいた。そういえば、今日は昼食を食いそびれていた! 今さらどうしようもないので、このまま夕食まで耐えることにする。
15:30に出発。海底トンネルを通り、対岸へ。そのまま
戻ったところに、革命広場(Plaza de la Revolucion)方面に向かうT1系統のバスが停まっていたので、こちらにも乗ってみた。先に買ったチケットでは乗れず、新たにT1系統のチケット(3CUC)を買わねばならないようだ。海岸沿いのマレコン通りを西に向かう。防波堤沿いには市民がたくさんいて、のどかに海を眺めたり釣りをしたりいちゃついたりしている。海風が心地好い。クラシックカーやサイドカー付バイク、旧ソヴィエト製などの古い車ばかりかと思いきや、意外にプジョーなどの新しい車も走っている。
新市街にあたるベダート地区(Vedato)に入り、革命広場へ。ここは、チェ・ゲバラの肖像を掲げた内務省のビルが有名なところだが、人気がないこともあり降りずにそのまま乗り続け、中央公園に戻った。中央公園の近くには、ワシントンD.C.にある議事堂そっくりのカピトリオ(Capitolio)が聳えている。アメリカとキューバの関係が良好だった(というより、キューバがアメリカに従属していた)頃にアメリカの支援で建てられたのだそうな。
18時に近くなり、そろそろ夕食を食べようと考え、オビスポ通りを西に向かい、ホテル・サンタイザベルの裏手にあるレストラン”La Barca”へ。キューバの田舎料理とのことだったが、メニューを見るとシーフードレストランで、お勧めというロブスターパエリアを注文。ロブスターの味が濃厚に出ていてなかなかに美味い。ミネラルウォーターをつけて21CUCを支払った。(キューバではチップ制度が普及しつつある。ただし、サービス料10%が予め含まれていることも多い。この日記での食事の値段は、チップもしくはサービス料込みの表記とする。)
19時を過ぎ、マレコン通りへ行き、