07:15に起床し、08:00に朝食。このホテルの朝食は、吹き抜けのパティオで摂ることになる。メニューの中からいくつか選んで注文する形式だ。パンはとても美味いが、料理はそこそこ。また、出てくるまでにえらく時間がかかる。09:00に外出。人も自転車タクシーも行き交う
が展開されている。
昨日に続き、今日も旧市街を中心に歩くことにする。まずは南に向かい、オビスポ通りへ。Mercaderes通りとの角にあるのは、ヘミングウェイが滞在したことで有名な
である。現在もホテルとして営業中で、宿泊することも出来る。
沿いは修復を終えていて店も多く、むしろオビスポ通りよりも洒落た雰囲気だ。ほどなく、へ。装飾の少ない質実剛健な建物と、周囲のカラフルな家々のコントラストが面白い。教会の前には、NHKの番組でも紹介されていたがあった。こんなところで出会えるとは思わなかった。
さらに南に行き、西に折れると、ビエハ広場(Plaza Vieja)へ出る。旧市街でも最も古い広場だそうな。ここもまた修復の終わったコロニアルな建物に囲まれていて美しい。陽射しもそれほど強くなく、風も心地好い。しばし日陰で休む。(・) 広場の周囲の通りも美しい。(・・)
この近くに、キューバの名産であるラム酒に関する博物館があるので行ってみる。ラム酒の工程を説明し、(お約束で)最後に試飲をして、ラム酒を買えるという趣向だ。ガイドツアー形式で内部の案内をしてくれるということで、7CUCを支払いしばし待つ。15分ほどで英語版ツアーが始まった。ラム酒の歴史からはじまり、
、各工程の再現などもありなかなか面白い。最後はもちろん製品の紹介。カクテルに使うものは年数が浅く、7年以上寝かせたものはストレートで飲むのだそうな。度数は全て40%超、そんなの飲んだら死んでしまいますな。
試飲では、舐める程度の量の7年物が出された。舌に触れただけでアルコールが強烈だが、味は意外にまろやか。もちろん飲めないのでパス。両親用のお土産として、7年物の小瓶を買った。
時刻は11:30, ラム酒の瓶を置くためにいったんホテルに戻るべく北へ。(
・・・) カテドラル広場では、生演奏も披露されていた。(・)
部屋にラム酒の瓶を置き再度外出。昼食には、Lonely Planetで目をつけていた”La Mason de la Flota"へ行ってみる。船乗りを模したホテル&レストランらしい。お勧めという16CUCのシーフードセットを注文。飲み物がついているのだが、なんとコカ・コーラが出てきた。
…ここまでは好かったのだが、とにかく料理が出てこない! その間に、ギターやフラメンコのパフォーマンスがあるのはいいが、それぞれチップを要求される。払わなくともいいのだが、それも気持ち悪いので、1CUCずつ支払った。40分ほど待ってようやく料理が来た。ロブスターの半身を焼いたものと、小エビの串焼きと、ライスがセットになったものだ。確かに、塩味が上手に効いていてなかなか美味い。20.50CUCを支払った。味・量・価格ともに、本来は夕食にすべきものだった。
オビスポ通りに戻って西に向かう。ふと路地を見るといい車が停まっていたりする。(
・) 昨日見つけたスポーツ用品店の前に行くと、なぜか入場制限をしているらしく、5分ほど待たされた。中に入ってみると、確かにキューバの野球チームのユニフォームを売っているようだ。ただ、値段も51CUCほどと高めで、手持ちのCUCでは払えない(もちろんクレジットカードも使えない)ので、後日の再訪問とする。
ベダート地区の革命広場に行くことにし、今回は
前からココ・タクシーを拾う。オート三輪にココナッツのような屋根をつけた黄色い車だ。革命広場までは6CUCという。予想以上に高いが仕方ないので乗る。15分ほどで到着。
革命広場は現政権の中心地らしく、コンクリートのビルとに囲まれた、がらんとした味気ないだ。ここが社会主義国家であることを実感する。目的はただ一つ、内務省のビルに掲げられたを撮るためである。やはり、文句なしにかっこいい。ゲバラ直筆の有名な言葉"Hasta la Victoria Siempre"(常に勝利に向かって)も掲げられている。いい言葉だ。夜にはライトアップされるらしいが、そのために再訪する気力は湧かないだろうなぁ。
再度ココ・タクシーに乗り、5CUCでベダード地区の中心にある有名なアイスクリーム店”Coppelia"へ向かった。映画で取り上げられたこともあるらしく、ハバナに来たからには一度は訪れるべき店だそうな。CUCで払える店と、一般市民向けの店が分けられているようだ。スペイン語表記なので何だかさっぱり分からないままに注文したが、どうやらオレンジだったらしく、程よい甘酸っぱさと濃さで美味。2.8CUCを支払った。ついでに、1.5リットルの水を0.65CUCで購入。ホテルや旧市街で買うよりもかなり安い。
Coppeliaのはす向かいにあるのが、
(Hotel Habana Libre)である。もともとはヒルトンのチェーンとしてオープンしたが、わずか9ヵ月後に革命が勃発し、政権に接収されたうえで改名されたのだそうな。革命後最初の数ヶ月間、フィデルはここで政務に当たったらしい。
アイスクリームを食べたせいでもないだろうが、腹痛がしてきたのでホテルへ戻ることにする。Coppeliaの前からココ・タクシーに乗る。マレコン通りを行ってくれるので、今日もどこまでも美しい青い海と空を楽しめた。15分ほどでホテルへ戻り(6CUC)、一眠り。
目が覚めると19時、腹痛は収まっているが、空腹でもないので、コーヒーか何かを飲もうと思い外出。と、カテドラル広場にあるカフェで
をやっていたので、ここで何かを飲みながら過ごすことにした。ノン・アルコールと書いている中から何かを注文。夕暮れの暖かい風に吹かれながら、音楽を聴いて過ごす。横では、通りがかりのじいさんやばあさんが踊っている。誰も彼もがいいリズム感で踊る。何ともうらやましい生活の一シーンではある。
15分ほどしてようやく飲み物が届いた。ところが、微弱ながらアルコールが入っていたらしく、見事に酔った。やばいと思い、早々に勘定をして(3CUC)ホテルに戻り、そのままベッドへ倒れこむ。目が覚めたら既に00:00, 今夜は風呂も日記も諦めて、デジカメのデータコピーだけをして眠ることにした。何度も経験している海外一人旅で酔っ払ったのは初めてである。
今までの旅行とは何か勝手が違うが、それが楽しく、来て好かったと思える。ただ、(クレジットカードが使えないこともあるが)物価も予想以上に高く、出費は事前の計算を上回っている。ケチるつもりはないが… こんなこともひっくるめて、旅の楽しさである。
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