Qingzang Railway / 青蔵鉄路

 06:45起床。列車は順調に動いているようで、郊外の風景。08:00に

食堂車
に行くと既に満席。しかし、車掌が食べ終わった客を追い立てて席を確保してくれた。粥・素包・漬物・ゆで卵などがセットになった朝食だった。料金を払おうとすると『OK,OK』という。何だかわからないまま客室に戻った。


 特にやることもなく、写真撮影と昼寝の繰り返し。意外に眠れてしまう。徐々に山がちになってくるが、保水力のなさそうな土壌だ。そのせいか、川がほぼ例外なく泥水を湛えている。そして、突然に大規模な工場などが現れる。貨物列車も、50両くらいありそうな編成と何度もすれ違う。内陸の生産力・輸送力の発展ぶりもすごい。(


 男性乗務員がやってきて、朝食の代金を請求するので、計45元を支払った。客室番号も言わなかったのに流石というか。


 定刻よりも約1時間遅れで西安駅に到着。やはり列車は遅れるものだ。乗継だったらと思うとぞっとする。西安駅を出発すると城壁が見えてきた。(


 駅を過ぎるとまたも山がちの風景になった。街、大規模な工場、高速道路などが現われては過ぎていく。(
10


 15:30に

蘭州駅
に到着。遅れは未だ取り戻せていない。車内アナウンスによれば、ここが中国の中心点なのだそうな。牛肉麺で有名な街でもある。ここでは15分ほど停車するので、ホームに降りて写真を撮ったり水や果物を買ったりした。乗客も記念撮影や買い物に勤しんでいる。欧米人の乗客が大勢乗り込んできた。皆、妙にハイテンションである。
 蘭州駅を出発すると、
大規模な建設機械
の集積場があった。それを過ぎると、また山と街と工場の繰り返しである。遅い昼食代わりにカップ麺を食べた。車内販売の売り子のおばさんに再度朝食料金を請求されたので、拙い中国語で説明し、男性乗務員に支払い済みであることを何とか理解してもらえた。(


 18:45に、青蔵鉄道の入り口となる

西寧駅
に到着。再びカップ麺を調達しておく。美味いが、約1,800キロカロリーもあるだけに、控えめにしなければ。乗客たちのテンションもさらに高くなっている。
 19:00に西寧駅を出たところで食堂車に向かった。ホイゴーロー・豚肉と卵の料理・鶏肉とニンジンの料理を注文。計81元を支払った。風景は高原のものとなり、緑に覆われた柔らかな稜線と菜の花畑が見えてくる。夕陽に映えて美しい。(
) ついに
タルチョ
を見つけた! いよいよチベットに入ったという実感を覚える。
 軟臥の客の約半分は欧米人となっていて、皆通路に出て風景を楽しんでいる。しばらく進むと左手に湖が見えてきた。これが青海湖だろうか? 進んでも進んでも湖面は途切れず、まるで海のよう。静かに広がる水面と夕陽が神秘的。(

 20:30を過ぎてようやく暗くなってきた。それでもぽつりぽつりと明かりが見える。


 03:00頃にゴルムド駅を出ると、チベットの旅に入ることになる。明日目を覚ましたときには、どんな景色になっているのだろうか。


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