いよいよラサを離れる日となった。朝食を摂って身支度を整え、07:30に張さんと待ち合わせ、ホテルをチェックアウトし出発。空港までの道は舗装されているとのことだったが、がたがた。昨日、もし予定通りにヤムドク湖までドライブしていたら車酔いしていたかもしれない。
ラサ川に沿って進んでいく。あちこちで建設重機が入っており、さらなる工事が行われているようだ。ラサ川を渡る道に入ってようやくスムーズに進めるようになった。この橋とトンネルは新しく完成したもので、これによって空港-ラサ市街間が大幅に短縮されたらしい。トンネルを抜けるとちょっとした街になっている。空港のある街に着いたらしい。(
約1時間ほどで
13時に成都に到着。かなり蒸し暑いが、頭痛の心配がないのでラサよりもずっと過ごしやすく思える。ガイドの呉さんと合流し、30分ほどで本日の宿である成都芙蓉飯店に到着。明朝は09:30にロビーでの待ち合わせとなった。
今回の旅で成都を観光できる時間は半日しかない。薄着に着替えて、諸葛や劉備などが祭られる三国志ゆかりの名所・武候伺博物館へタクシーで向かい、計180元を支払って中へ入った。中国人の観光ツアー客がたくさんいる。
まず正面に
その横の錦里は、昔の建物を再現した観光ストリートである。土産物屋・カフェ・レストラン・小吃屋などが並んでいて、やはり観光客で混雑している。杭州の清河坊と同様のコンセプトだ。『三国志』の頃からあるという
夕方になったので、名物の麻婆豆腐を食べに行こうと思ったが、なかなかタクシーがつかまらず、ようやくつかまえたタクシーからも乗車拒否に遭う。偶然横に居た台湾人のおばさん曰く『週末の夜でタクシーが忙しく、遠くまでは行きたがらない』とのこと。真後ろにあるレストラン『欽善斎』もお勧めとのことなので、そこに入ることにした。旅においては、このような親切がとても嬉しい。
メニューがあまりに豊富で何を頼んでいいか分からないほどだが、写真などを頼りにいくつか注文。スペアリブは山椒が効いていて辛いが美味い。焼き餃子もなかなか。野菜スープは意外に優しい味で、白飯を入れるとおじやのようで癒される味。南瓜のペーストをデザートにつけて、148元というのは意外な安さ。いい店だった。
タクシーに乗ると、すぐに武候伺博物館の正門前に出た。歩き回っているうちに元の場所まで戻っていたのだ。
成都の街をほとんど観ることができなかったが、川劇や青城山など、観たいところがいくつもある。今回は果たせなかったが、麻婆豆腐をはじめ四川料理ももっといろいろ味わってみたい。いずれ改めてゆっくり訪れてみたくなる街だった。
夜になると雷鳴が轟き激しい雨になった。明日はいよいよ帰国日、いろいろなことがあった今回の旅行も終わりを迎える。まずCA1948で上海に向かい、3.5時間ほどの待ち合わせの後にCA157で成田に戻る予定となっている。