08:30起床。久しぶりによく眠ったという感覚。09:00に朝食を摂った後に荷造りをする。今日は23:30発のフライトでトビリシに向かうため、チェックアウトして荷物を預けておかねばならない。観光してホテルに戻った際にバックパックに詰める荷物を考慮して荷造りをしておく。09:40にチェックアウトし外出。今日は晴れているが、さほど陽射しは強くなく、風がひんやりと心地好い。
まずはイチェリ・シャハルへ。昨日とは異なる道筋を行くと、階段の上の広場に出た。ミナレットとカスピ海の景色、そして海風と陽射しがとても心地好く、早くも一休み。
一本異なった道を行くだけで昨日とはずいぶん異なった風景に出くわすことができ、とても楽しい。モスクもいくつもあった。階段の昇り降りがちときついが、歩いたり休んだりしながら彷徨ってみた。(
12:00になったので、イチェリ・シャハルを後にして、第一次石油ブーム時代の建物群の道筋に沿って公園へ向かう。昼食として、途中のケバブ屋で、ドネル・ケバブとペプシをAZN2で買い、公園のベンチで食べた。下手なレストランに入るよりもずっと美味くて安い。と、道端の警官が急に路上駐車やドライバーを厳しく注意し始めた。やがて車の往来が絶えると、何台もの警察車輌に護衛された黒塗りの車が猛スピードで去っていった。政府の偉いさんかな? 行き過ぎると、何事もなかったかのように車の往来とタクシーが戻ってきた。
13:00に再び歩き出し、噴水広場から海のほうへ歩を進める。この辺りも第一次石油ブームの頃の建物がたくさんあり、並木とも相俟って瀟洒な雰囲気だ。イスラーム色の濃いイチェリ・シャハルとの対比が面白い。(
海岸の公園を後にして、再び街中へ。そして、昨日も通ったNizami通りへ出る。バクーの車の運転は押し並べて荒いだけに、歩行者天国は安心できる。ここでも日陰で休みながらぼちぼち歩く。バクーで観たかったものはほぼ観たので満足。ただ、どこを探しても、バクーのチームのTシャツ・ユニフォームを売っていなかった。
昨日も休んだ噴水広場脇のマクドナルドで休む。AZN0.9のダイエットコーク(Lサイズ)で、快適な空調と清潔なトイレと無料のwi-fiを享受出来るのだから、どうも腰が重くなる。移動後の睡眠時間を考えると、出来るだけ体力を温存しておきたいし。
夕食をどうするか考える。荷造り・写真データのバックアップ・旅行記の作成などを考えると、19:00にはホテルに戻っておきたい。とすると、17:00過ぎには夕食を摂っておいたほうがいいことになる。ただ、手持ちのマナトはAZN13しかなく、今さら両替もしたくない。といって、最後くらいは雰囲気の好いところで食べてみたい。いろいろ迷った挙句、イチェリ・シャハル内の"Karvansara Restaurant"で最も安いメニューを頼むこととした。
これでバクー観光は終わりということで、名残にイチェリ・シャハルを通ってIceri Seher駅へ行き地下鉄に乗る。切符の残回数もちょうどゼロ。バクーの地下鉄もこれが最後と思うと名残惜しい。やたらと長いエスカレーター、予告もなく、乗客を挟み殺さんばかりの勢いでいきなり閉まるドア、薄暗い照明と固い椅子、なぜか駅ごとに微妙に異なる到着時の車内メロディなど、面白さ満載だった。
18:45にホテルに戻り、ロビーで荷造りをし直して、写真データのバックアップを取る。そういえば、今日一日外国からの観光客と思しき人に遭っていない。イチェリ・シャハル内の土産物屋にもほとんど客がいなかった。今がバクーの観光シーズンでないとも思えないのだが… まぁ、正直に言って、わざわざ目的地に選ぶほどの観光資源があるとはいえないしなぁ…
一通り旅行記を書き終えると、あとは21:00のピックアップを待つのみ。とにかくフライトが遅れませんように、そして預託手荷物がさっさと出てきますように…
21:00ちょうどにガイドさんがやってきて空港へ向かう。道中も相変わらずカスピ海の塩分濃度や、空港への道筋に当たるヘイダル・アリエフ通りについて語ってくれる仕事熱心さ。ただ、日本人を尊敬してくれるのはいいとして、中国人やタイ人をけなすのはちょっと…
21:20に空港に到着。入るといきなり荷物検査がある。ここでガイドさんとはお別れ。荷物検査を通過すると、左手にチケット売り場、右手にチェックインカウンターがあるが、カウンター前にも荷物検査がある。2度目の荷物検査を通過するとデスクがあり、ここで搭乗予定のトビリシ行きJ2-225のカウンターを指示される。渡されたeチケットの控えを見せると、ちゃんとボーディングパスが発行された。改めて周囲を見渡すと、照明の薄暗さと設備の古さでなかなかに味のある侘しさ。こっそり写真を撮ってみた。(…が、ぶれていて掲載できる代物ではなかった。)
さらに進むと出国審査があるが、係官が一人しかいないので行列が出来ている。私の番が来たところで、なんと別の係官がビジネスクラスの5人を連れてきて先に出国審査を受けさせてしまう。最近はこんな国が増えているのだろうか? 出国審査を通過すると、またも手荷物検査。今度は靴も脱がされたうえに、全身のレントゲン?まで撮られた。とにかく偏執的だ。
ようやく搭乗ゲートまでたどり着いたが、それでもまだ21:45で、搭乗開始の23:00まで時間がある。(といっても、このシステムではトラブるととんでもないことになりそうなので、これくらい余裕があったほうが安心だが。) さて、
定刻どおりの23:50(時計が1時間戻る)に、トビリシ空港に到着。ターミナルビルに書かれたグルジア文字を見るだけでわくわくしてしまう。ここでも入国カードを書くこともなくあっさりと入国審査をクリア。真新しいターミナルビルだ。もう一度来てみたいなぁ。荷物もすぐに出てきて、待ってくれていたガイドさんと合流。日本語が上手な可愛らしい方で、自分の名前が(日本人にとって)発音しづらいから、とMarikoさんと名乗っている。
教会などがライトアップされた夜のトビリシは美しい。今回の旅行でもっとも楽しみだったところだけに期待が膨らむ。00:40に、"Hotel Sharden"にチェックイン。旧市街のど真ん中にあるホテルだ。ところで、8/11のエレヴァン行き列車について、Marikoさんには現地で別途支払いをすると伝わっていたようだが、日本でもらったバウチャーを見せると支払い済みであることが分かってくれたようだ。列車の切符の購入に必要ということなのでパスポートを預ける。8/10の夜には、パスポートと切符がフロントに預けられることになっている。
ようやく部屋に入り、またも細かいことは明日に廻して眠る。