0800起床。今日は、再びキジ島を訪れた後に、2250発の寝台列車でサンクトペテルブルクに向かう予定である。チェックアウトの身支度を整えた後に朝食を摂り、チェックアウトを済ませて、荷物をクロークに預け、0930に外出。今日も快晴、空気も爽やか。
ペトロザヴォーツクの街をもう少し観ておきたいので、カール・マルクス大通りを北上する。この通り沿いも、瀟洒な建物が次々にリニューアルされていて美しい。(
・・) 途中、なぜかアンドロポフ通りがあり、まであった。何か関係があるのだろうか? ちょうど、レーニン通りとの交差点に真新しいショッピングセンターがあるので入ってみる。ブランド物などがたくさん並ぶ、アメリカでもよく見かけるようなショッピングセンターだ。マクドナルドまで入っている。ここのトイレは無料で、しかも清潔なのが有り難い。
オネガ湖畔の公園に行き当たり、湖畔を散策。風が本当に心地好い。そのまま、船便のチケット売り場で1130の出発を待つ。しまった、ホテルの朝食からパンをくすねてくればよかった… まぁ、カロリーメイトがあるから何とかなるが。
1110に乗船開始、1130に出発。今日もほぼ満員。そのまま眠ってしまい、1245にキジ島到着。レセプションで入島料625Pを支払い、今日は北に向かう。
キジ島の観光は、ほぼ南部に集まっているのだが、島の北部にも教会や村が点在しているという。もともと、今日もキジ島に行く予定を入れていた理由は、1回では予約の失敗や到着の遅れなどのトラブルを考慮した予備だったのだが、無事に2回訪れることが出来たので、少し北のほうに行ってみることにした。草原を少し行くと、墓地に行き当たる。それを過ぎると、右手のほうに民家が何軒か見えてきた。どうやら実際に人が住んでいるようだ。道沿いに立っている風車が好い雰囲気。少し先の丘の上には木造の教会。青い空、緑の草原と相まって、まるで民話の世界にでもいるようだ。観光としては島の南部で十分だろうが、時間があれば30分ほど北に歩いてみることをお勧めします。(
・・・・・)
道はさらに北に続いているが、ここで引き返して、昨日も訪れたプラオプラジェーンスカヤ教会などをもう一度観に行くことにする。昨日観たばかりなのに、今日も感動する。『時間がゆったりと流れている』という表現を聞くたびに陳腐さを覚えていたが、ここではその言葉が相応しい。時々奏でられる、ロシア正教の独特の鐘の音も好い。(・・・・・・・・)
修復が始まっているので、梯子や金属の補強材も目に付くのだが、そんなものでこの美しさは損なわれない。むしろ、この教会が後世に残ることが素直に嬉しい。眺めていて飽きることがなかった。
VIDEO
しかし、時間は冷徹に流れているので、帰りの船便の時間が近づく。名残は尽きないが乗船し、1545にキジ島を後にする。そのまま、またも眠ってしまい、1700にペトロザヴォーツクに到着。
が爽やか。
さて、列車は2250に発車するのだが、駅まではホテルがトランスファーを出してくれることになっており、2200にホテルのロビーにいればよい。それまでどうしましょう? というわけで、とりあえずを北上する。そういえば、ペトロザヴォーツクでも寿司店を何軒か見かけていたのだが、なぜか無性に食べてみたくなり、に入り、299Pの巻物のセットを注文。カッパ巻き・サーモン巻き(中に胡瓜とサワークリーム)・何かの魚の卵をまぶした巻き物(中にサーモンとサワークリーム)2種のセットで、醤油・山葵はもちろん、ガリまでついていることには驚いた。さて、味のほうは、予想以上に普通に美味しい。サワークリームがトロを演出しているといったところか。ロシアの人々は寿司が大好きなのらしい。ならば、ここは是非両者協力して、新たな寿司を生み出してもらいたいものである。
先ほどのショッピングセンターに再度入り、ぶらぶらとウィンドウショッピング。電機製品店では、ここでもスマートフォンが人気。ただ、スマートフォンはもちろん、TVもPCも日本製品がほとんどないのがとても気になった。寿司と自動車を除くと、電機製品も観光も、日本の存在感が確実に低下している。マクドナルドに入り、ダイエットコークで一休み。
先ほど寿司を食べたので夕食も十分だし、最後に"Caffe Haus"でチーズケーキとコーヒー。ここのコーヒーはなかなかに美味かった。
これでペトロザヴォーツクの予定を全て終えることにし、ホテルへ戻る。小さい街ではあるが、雰囲気も明るく、気候も爽やかで、いい街だと思えた。2000にホテルに戻った。
さて、ここからは移動と翌日の準備である。まず、荷物を受け取り、トイレで着替えておく。サンクトペテルブルク到着予定は0700で、ホテルにチェックインできないことも考慮し、スーツケースとバックパックの中身を調整。これらを終えて、2030にホテルのロビーで待つ。wi-fiも使えるし、充電も出来るのが有り難い。
2155になるが、一向にトランスファーのバスが到着する気配もない。と、ホテルのフロントのお姉さんに呼ばれる。いわく『今日はお客さんが2人しかいないのでバスの運行が中止になりました。代わりにタクシーを呼びましたので、そちらをお使いください。料金を払う必要はありません。』…こんなこともありますわな。もう1人のおっさんはきっちりとスーツを着ている。このまま寝台車に乗る気ですか? 2205にタクシーが到着し、ホテルを出発。10分ほどで
に到着。日は暮れているが、まだ明るさが残っている。
この駅は本当に小さい。ウラジーミルの駅よりも小さく、シギショアラクラスだろうか。1階には何もないと思ったら、2階にリニューアルされたがあった。乗車予定の列車番号657のプラットフォームが2番線と表示されていたので、そのままホームに出て、線路を跨いで2番線へ。既にが入っているので、切符に割り当てられた13号車の係員に切符とパスポートを見せ、座席番号11番へ。今回も2人一部屋のであるが、軽食などの用意はなかった。しばらくすると若い女性が入ってくる。今回はこの人と同室らしい。先に着替えておいて好かった… 2250に列車が動き出した。さらばペトロザヴォーツク、また来ることがあるだろうか?
同室の女性もややこちらを気にしている様子だったこともあり、さっさと布団を被って眠る。
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