07:00起床。よく眠れた。08:00に朝食を摂りに行く。これまでの毎年の旅でも味わってきた、ハムだのソーセージだのサラミだのが並んでいる、あの朝食に今年も再会出来た。わけもなく嬉しい。昨夜は夕食を摂れなかったので、フルーツ類も含めて少し多めに食べておく。いったん部屋に戻り、身支度を整えて、08:30に観光を開始。まず、昨夜は開いていなかった両替所で、GBP15とEUR20を535,500ベラルーシ・ルーブル(以下BYR)に換えた。とんでもない札束持ちになるが、計算してみると、概ねBYR100=1円なので、下2つを切れば日本円になるというのは意外に分かり易い。これで今日1日足りるのかどうかは全く分からないが。
ところで、日本円が両替できないのは仕方ないとしても、人民元が両替できるようになっているのはけっこう悔しいものがある。
ホテルを出て、前の大通りを北上する。左手に大きなビル群、右手には(人工的な景観の)公園という、いかにも社会主義国な風景。左手のビルの屋上には
15分ほどで、地下鉄のニャミーガ駅へ。道路を挟んだ丘の上に聖霊大聖堂があるが、今は逆光なので後ほど訪れることとし、橋を渡って川の向こうへ。この一角だけ、周囲とは明らかに異なる様子の家並みがある。ここは、トラエツカヤ旧市街区という、戦前の街並みを再現したところだ。多くがレストランや土産物屋、アートショップなど観光客向けの商売をしているようだが、まだどこも開いていないし、工事中の箇所が多くまともに歩けない。本来ならば街並みの大部分をこのように昔のままに再建すべきだったのかもしれないが、今となっては、ここのほうがテーマパークのような気さえする。(
地上に出ると、いきなり無機的なビルに囲まれた大きな広場。そして、現役のレーニン像。ここがネザレージナスツィ広場である。ソヴィエト連邦が既に解体されていることがとても信じられないような光景ではある。(
ネザレージナスツィ広場から、ネザレージナスツィ通りを歩く。この通りがミンスク一の目抜き通りということらしい。さほど高くない代わりにやたらと床面積の大きなビルが、高さを揃えて続いていく。もちろん装飾の多くは社会主義をモチーフとしたもの。1階には店などもオープンしているのだが、モスクワなどと違い音楽を流すでもなく、人通りも少なく、車輌の走る音と風の音のみが耳に届き、なんとなく非現実的な感覚を覚える。陽射しも強く、気温も30度くらいはありそうだが、空気が乾いていて風もあるので、さほどの暑さは感じられないのが有り難い。写真を撮りつつ、ひたすらに歩いていく。(
さらに行くと、また大きな広場と印象的な建物に出くわした。ここは十月広場、広場の奥に建っているのは
少々裏通りを散歩してから、再びネザレージナスツィ通りを行く。(
再び地下鉄に乗る。乗客を見ていると、カードを当てて入場する人がいる。そのカード、ぜひお土産に欲しい。というわけで窓口のおばちゃんに掛け合うが、何やらベラルーシ語でまくし立てられて売ってくれない。昨年のペテルブルクでも、窓口では売ってくれず、自販機で買ったことを思い出す。しかし、ここには自販機はない… プローシチャ・レーニナ駅へ戻る。ここから地上に出て、ミンスク駅のほうへ向かう。この近くに、ディナモ・スタジアムがある。各国の『ディナモ』のグッズを集めているので、ぜひディナモ・ミンスクのシャツも欲しいと思い、あちこち見ていたのだが、一向に売っている気配がない。諦めて、iPhoneでFCディナモ・ミンスクのサイトを見ると、ニャミーガ駅近くのショッピングセンター駅にオフィシャルショップがあるようだ。地下鉄でニャミーガ駅へ戻る。
ニャミーガ通りを歩いてみる。こちらのほうが人通りが多いような気がする。ただ、LPなどには特に情報がないこともあり、早々にネザレージナスツィ通りへ戻った。
さて、16時を過ぎている。明朝が恐ろしく早いので、17:30には夕食を摂り、18:30には部屋に戻って、荷造りなどを大方終えて21:30には就寝したい。しかし、何より疲れたので、ネザレージナスツィ広場地下のショッピングセンターに戻る。ここなら直射日光を避けて、空調の効いたところで椅子に座って休むことが出来る。(しかも無料で) 休みながら夕食を考えるが、さほど空腹でもないし、地下鉄でカストゥリチニツカヤ駅へ行き、近くのマクドナルドへ。大混雑だが、何とか席を見つけることが出来た。チーズバーガー・フレンチフライ・コーラでBYR37,000を支払った。フレンチフライの塩気と冷えたコーラが染み渡る。
これでミンスクの観光を手仕舞いすることにし、ニャミーガ駅へ。ここで部屋の中で飲むための水を買うつもりだったのだが、なぜかここの地下街には店がない。地上に出ると、聖霊大聖堂が正教の鐘を鳴らしていた。この街で正教の鐘を聞くことができるとは予想していなかっただけに嬉しい限りだが、車輌の騒音がかき消してしまうのが残念だった。知っていれば、前もって聖堂までの広場で待っていたのだが。
ホテルへ戻る途上、露天で水0.5Lとコーラ0.5Lを計BYR22,000で買った。しかし、ホテルの隣のビルの1階に店があることに気づき、入ってみると、なかなか好いスーパーマーケットだった。菓子類も置いてあったので、職場用の土産も調達できた。…のはいいのだが、ここは水なども安く、さっき露天で買ったことを少し後悔。予定通り、18:30にホテルへ戻った。まだまだ外は明るい。
明日は、06:45発のS7 4434便でモスクワへ向かい、さらにS7 157便でキシナウへ向かう。S7 157便のチェックインはネットで出来るのだが、S7 4434便がコードシェア便のためネットでのチェックインが出来ない。片方だけチェックインしてしまい、そのせいでモスクワでいったん入国して荷物を取って再度チェックイン…なんてことになっては面倒なので、両方ともミンスク空港で一度にチェックインすることとする。また、キシナウの空港では、帰国便のトルコ航空のフライトについてリコンファームの要否を確認せねばならない。ネットで見る限りStatusはHK(Confirmed)なのでまず大丈夫とは思うが、2002年のイランの旅の経験がある。荷造りも出来るところまで完了し、この日記も21時に書き終えた。