03:45起床。今日は、06:45ミンスク発のS7 4434便でモスクワに行き、ドモジェドヴォ空港で11:20発のキシナウ行きS7 157便に乗り換える予定である。身支度と荷造りを整えて04:30にチェックアウト。薄暗いロビー、居眠りしているタクシードライバー、この侘しさがまったくたまらない。04:45に往路と同じドライバーさんが到着し、04:50に出発。明け方のミンスクを行く。
05:20に空港に到着した。ドライバーさんと別れ、そのままチェックインカウンターへ。このモスクワ行きがベラヴィア航空のコードシェア便なのでやや不安だったが、問題なくキシナウまで一気にチェックイン出来た。預け荷物もモスクワで受け取る必要はなく、取得しておいたロシアのトランジットビザは不要、といっていた。
手荷物検査を通過すると、そこは鉄道駅の待合室レベルの出国ゲートだった。売店が1つしかなく、免税店など存在しない。そういえば、出国審査も受けていない。さっき手荷物検査の際にパスポートを見ていたが、何処にもスタンプは捺されていないし、出国カードもそのまま。もしかすると、このフライトは、モスクワ行きなのに国内線扱いなのだろうか?
謎をはらみつつ、ほぼ定刻通りの07:00に出発。さらばミンスク。約1時間で、09:00(時計が1時間進む)にモスクワ・ドモジェドヴォ空港に到着。この空港に着くのは初めてだが、シェレメチェヴォのクオリティの低さゆえに多くのフライトがこちらを選択したというので、それなりにサービスへの期待をしていた。しかし、いきなり機外への案内まで10分以上待たされる。ここでもバスでビルで運ばれた。ビルに入るとすぐに簡単な手荷物検査があった。飛行機から降りたばかり、他に何処にも寄ったりできないというのに、何か意味があるのか?
S7航空の係官に乗り継ぎを尋ねると、いったん出口へ行けという。そちらに向かうと、そのまま出発側のチェックインカウンターだった。別の係官に、既にチェックイン済みであることと、預け荷物はキシナウで受け取ればいいことを確かめて、指示されたセクターBへ。
ここが出国審査だった。大混雑で30分も待たされた。担当のおばさんは明らかに眠そうで、体を揺らしながらキーを叩いたりしている。だらだらとした手続きの後に、ようやくパスポートが返された。ここでベラルーシの出国カードが回収され、ロシアのトランジットビザにスタンプが捺された。やはり、ミンスク⇒モスクワのフライトは国内線扱いのような気がする。トランジットビザを取っていなかったら…と思うとぞっとするが、別にビザについて訊かれたわけでもないので、単にそこにビザがあったからスタンプを捺しただけ、という可能性もないわけではない。謎は謎のまま、である。ネットの航空券予約は便利だが、ビザの事情などは一切考慮してくれないことを肝に銘じておこう。
続いて手荷物検査、これはスムーズに通過でき、ようやく出国ゲートへ。結局、ここまで1時間かかった。さて、ただでさえ狭いのにゲートの配置がおかしいせいか、搭乗案内待ちと店の客が交差するような形になっていて、大混雑している。シェレメチェヴォよりいい空港とはとても思えない。
定刻より早く、10:30にGo to Gateの表示が出たので、指定された22番ゲートへ。しかし、搭乗案内が始まる気配もなく、人だけがどんどん増えていく。結局、ボーディングパスに書かれた通り10:50に搭乗案内開始。またもバスで機体まで運ばれた。なぜGo to Gateの表示が出たのか…なんて考えていてはロシアの旅は出来ない。
着席するとほどなくアナウンス。なんと『荷物の取り扱いに時間がかかっているため、出発が1時間遅れます。キシナウ着も1時間遅れの予定です。』とのこと。ガトウィックに続いて、である。機内から出ることもならず、ひたすら待つのみ…といっても眠ってしまうが。
アナウンスどおり、定刻より1時間遅れの12:20に離陸。朝から何も食べていないので腹が減ったが、2時間のフライトではサンドイッチくらいしか出ない。ないよりもずっとましだけど。定刻より約1時間遅れの13:12(時計が1時間戻る)に、キシナウに到着した。やれやれ、やっと着いた。8/2の帰国便はスムーズに進むよう、心から祈る。
ここもまたバスでビルまで運ばれる。入るとすぐに入国審査。ここはスムーズに進んでおり、いらいらすることもなかった。預け荷物もスムーズに出てきて、到着ロビーへ。これまたこじんまりとした到着ロビーで、隣の出発ロビーとスムーズに行き来できる。いったん出発ロビーに行き、トルコ航空のカウンターに立ち寄り、8/2のフライト予約のステータスとリコンファームの要否を訊ねる。問題なく搭乗できるとのことで一安心。銀行のカウンターで、EUR50を932モルドヴァ・レイ(以下MDL)に換えた。1MDL=7円くらいか。
『タクシー?』と声をかけてくるおっさんたちを振り切って、空港のビルを出て右手に行く。LPなどで、ここから街の中心部までミニバスNo.165が出ていることを知っていたので、これを使うつもりでいた。すぐにミニバスは見つかった。何度か乗った、マイクロバスの乗り合いだ。中に入ってみるとほぼ満員。すぐに出発した。運賃はMDL6(人間に3MDL, 荷物に3MDL)と、タクシーの相場(MDL100らしい)に比べて格安。ただし、暑い。
30分ほどでホテルの前を通りかかり、ここで降ろしてもらおうと思ったのだが、座席が奥のほうだったため間に合わず。次に停まったところで降ろしてもらい、10分ほど下り坂を戻って、14:30に宿泊予定の
17:00に、夕食を摂るために再度外出。ホテルを出てすぐに
19時に店を出て、そのまま1989年8月31日通りをホテルの方角へ戻る。この通りはシュテファン大通りと平行に走っていて、車輌も少なく、木陰も涼しいので、かえって心地好く歩くことが出来る。(
明日と明後日は、個人では行き難い郊外の見どころを訪れるために、個人のガイドさんとともに行動する。特に明日は、あの『(自称)沿ドニエストル共和国』を訪れる予定だ。9時にホテルのロビーでガイドさんと待ち合わせる予定となっている。