07:00起床。今日は、ヒヴァを観光し、22:30のフライトでタシケントへ戻る予定となっている。中庭にあるレストランで朝食を摂り、08:30に観光を開始。
ヒヴァの旧市街(イチャン・カラ)は昔の街並みをそのまま残していて、モスクやメドレセもたくさんある。これらの多くは博物館となっていて、昨日買った共通入場券で中を見ることができるようになっている。…といっても、あまりにも数が多いうえに、どれも似たような名前なので、正直、どれがどれやらよくわからない。精緻な彫刻を施したたくさんの柱が印象的なジュメ・モスク(
・・)、タシュ・ハウリ宮殿(・・)くらいは何とか区別がつくが… 博物館は、それぞれ音楽・薬品・美術などテーマ別になっているが、これももともと歴史に詳しくないのでよくわからない。衣装など、この暑さでよくそんな厚手のものを着られるなぁ…という感想しか浮かばなかった。ただ、それぞれの建物の内部には中庭やテラスがあり、それらを見られたのは好かった。
陽が高くなるにつれ暑さも厳しさを増す。サマルカンドやブハラよりも厳しい暑さだろう。昨年訪れたサントリーニ島が『太陽に愛される島』なら、ここヒヴァは『太陽に愛され過ぎた街』といったところか。汗をかいていないように感じられるが、すぐに蒸発しているだけだろう。水を惜しまずに飲む。今日もメインストリート沿いが大音量で音楽を流しているが、これに乗って地元のおっちゃんとおばちゃんが仲良く踊り始めた。見ているだけで楽しくなる踊りだった。これが見られたのなら、まぁあの大音量の音楽も許せないこともないような気もしないでもない。(・・・・・・・・・)
にも行ってみる。観光ポイントがないせいか、観光客の姿もなく静か。まだ修復工事を終えていないところも多く埃っぽいが、往年のヒヴァの姿を垣間見ることはできたのかもしれない。子どもたちが声をかけてくれる。重そうな水を運んでいる男の子が水を飲ませてくれるというのだが、まず間違いなく中るので丁重に断った。
11:30になったので昼食を摂ることにし、Cafe Zarafshonへ。今日はホラズム地方の夏の料理というシュヴィト・オシュを食べてみることにした。香草などを練りこんだ緑の麺に、肉やトマトなどの野菜の具をのせた料理だ。麺は少しクセがあるが、具と絡めて食べるととても美味しい。水1.5リットルと合わせて19,000スムを支払った。
近くにあるを訪れた。ここは共通入場券が使えないので6,000スムを支払った。内部は青いタイルで覆われた静かな雰囲気で、正面ではなく、左の小部屋に偉人の棺が納められていた。
12:30になり、暑さが耐え難くなってきたのでホテルへ戻る。シャワーを浴びるが、少し頭痛がするので、冷えぴたをつけてそのまま寝る。
16:30にチェックアウト。スタッフから『フライトの時間が早くなったとの連絡があったので、早めに空港に行かなければなりません。18:30にドライバーが来ますのでそれに乗ってください。』と言われた。ヒヴァの最後の日没を楽しめなくなってしまったが、早めにタシケントに着けるならまぁ我慢できる。それにしても、個人で航空券を買っていたらどうなったことやら。TripItも、この変更については何もアラートしてくれていない。
まだ陽射しは強く、人通りも少ない。露店の売り子もすっかりだらけている。子どもたちだけは元気に駆け回っている。通りをさ迷いながら、木陰で休みながら、ヒヴァを楽しむ。(
・・・)
17:30になったので、締めくくりにクフナ・アルクにあるに昇ることにする。ここは追加でUSD1.5が必要だ。USD2を払うと2,000スムのお釣りが戻された。急なうえに明かりもない、ちょっと危険な階段を上ると城砦の屋上に出る。さらに階段を昇ると、見張り台に上がれる構造だ。ここからはイチャン・カラを一望できる。とても良い眺めだ。まだ夕暮れではないものの、展望台には他に観光客もおらず、一人で情感を存分に味わえた。(・・・)
18:15にホテルに戻り、18:45にドライバーさんが来たのでタクシーに乗った。さらばヒヴァ。夕方の農村地帯を行くのもまた好いものだ。ウルゲンチの街に入ると、ごく普通のソヴィエト的な街並みとなった。真新しいビルもあれば、廃墟と化したホテルもある。
19:30に
に到着。人影が全く見当たらず、これほどに静かで誰もいない空港は初めてだ。これまでと同じく、空港の建物にドライバーさんが入れないようで、駐車場で別れた。建物に入り、Depatureの表示を見てみると、HY58は22:00出発とのこと。って、30分早くなっただけではないか! あんなに早くヒヴァを出る必要はなかったのに… チェックインも始まっておらず、待合室の照明も落とされていて本も読めない。やる気のないカフェがあるだけで土産物店すらもない。何もできないまま待つしかない。ティルヴァナンタプラムの空港でも手持ち無沙汰で待たされたことを思い出す。空腹になってきたのでカロリーメイトを齧って虫養いとする。税関申告の用紙が置いてあり、どうせ明日タシケント空港での出国時に必要となるので2枚もらっておいた。
20:50にようやくチェックイン開始、ボーディングパスには20:30搭乗開始とある。あら、便名がHY18に変わっている…? 手荷物のセキュリティチェックを受けて搭乗ゲートへ。ここもBARがあるだけで何もない。向かい合わせに座った男性といろいろ話し、ちょっとした時間つぶしになった。
21:30になっても何も始まらない。21:50に飛行機が着陸した。あれがタシケントから来たフライトで、あれに乗ってタシケントに戻るのだろうか。だとすれば、あと1時間は搭乗が始まらないが… 早くなるどころか、遅れる可能性が大である。ところが、22:10に搭乗案内が開始された。滑走路を歩いて機材へ入った。と、中には既に乗客が半数以上いる。ヌクスあたりからの経由便だったのだろうか?
22:40にようやく離陸。結局、当初の予定よりも10分遅れている… これはきついなぁ… と思っていると、機内アナウンスで『タシケントまでの予定飛行時間は1時間』という! もともと2時間のフライトなので、きっと聞き間違えたが、あるいは英語を言い間違えたのだろうと思い、この時は信じなかった。しかし23:20にタシケント空港への着陸態勢に入った。本当に1時間で着くのだろうか? 23:40にタシケント空港に到着、本当に1時間で着いてしまった。当初の到着予定は00:35なので、約1時間ほど早くなったことになる。もう何が何だかさっぱり分からない…
今回もボーディングブリッジにつけてもらえず、機材を降りて、薄暗いバスに乗り、約10分ほど、離れたところにある国内線のターミナルビルへ運ばれる。この、そこはかとない心細さも久し振りに味わうものだ。ターミナルビルへ到着し、すぐに預け荷物も出てきた。やはり迎えのドライバーは離れたところにいる。先週のタシケント到着時と同じ人なのだが、正直に言って顔など覚えていない。名前を出してくれていないので見つけることもできず、危うく違う人に連れていかれるところだった…
00:50に今夜の宿であるホテル・ウズベキスタンに到着した。19:20にホテルのロビーで待ち合わせることを確認し別れる。チェックインすると、前回と同じ1411号室が割り当てられた。売店で水を買い、部屋に入ろうとすると鍵が開いている。部屋の中に入ると、ゴミなどが散乱し酷い状況だったので、偶々近くにいたスタッフにこの部屋を見せてフロントにコールさせた。部屋を替えてもらえるとのことで、いったんフロントに戻り、今度は1314号室の鍵をもらって部屋に入った。これで午前1時、本当に疲れた。ただ、この一連の顛末だけは、新鮮な記憶があるうちにつけておきたいと思い、シャワーを浴びた後そのまま書いている。
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