Taormina

 07:30起床。今日はタオルミーナ滞在の最終日、22:50発のエア・マルタKM513でマルタに向かう予定である。最近はチェックインやセキュリティチェックなどに時間がかかることが増えたので、出発の2時間前ではなく3時間前に空港に着かないと不安になる。また、エア・マルタのサイトでのオンラインチェックインが何故か上手くいかなかったので、早めに空港に着くべく、19:00に迎えに来てもらうことにしている。これなら20:00には空港に着けるはずである。朝食を摂り、身支度を整えて、09:00にチェックアウトし、荷物を預けて観光を開始。
 まずは、名残りのグラニータを味わうために "BAM BAR" へ。これまでと同じく、レモンと桃のグラニータとブリオッシュを注文。本当に甘くて酸っぱくて爽やかな味わいだ。日本の夏にもあってほしい味である。EUR4.5を支払った。(


 海沿いを歩いてみることにし、近くのロープウェイ乗り場へ。往復でEUR6のチケットを買い、しばし待つ。すぐに搭乗開始となった。けっこう急なロープウェイだ。5分ほどでマッツァーロ海岸の通りにある乗り場に着いた。街よりも蒸し暑い気がする。ここから、何だか有名な観光名所である
Isola Bella
に行ってみることにした。まずは波打ち際までさらに階段を降りる。海岸は石ころだらけで、砂浜ではない。既に多くの人がビーチパラソルを広げていて、歩くのもやっとというくらいだ。海水は澄んでいて青い。Isola Bella の近くに行ってみると、浜がつながっておらず、浅瀬を少しばかり歩かなければならないのだが、そんな用意はしていない。この暑さならどうせすぐに乾くだろう、と、裸足になって浅瀬を歩いた。水は冷たくないが思ったよりも深く、石を踏む感触はけっこう痛い。たくし上げたズボンも濡れてしまった。砂も混じっていたようで、足が砂だらけになってしまった。ミニタオルだけでも持ってきておいてよかったが、戻りはどうしよう…
 Isola Bella は保存されているようで、入場料としてEUR4を支払った。誰かが住んでいたようで、道や階段や植物が配されているのだが、入れないところが多い。岩をくりぬいたようなところに部屋があり、そこからバルコニーがつくられていて、海を見渡すことが出来る。こんなふうに、少し高いところから、暖かい陽射しの中で風に吹かれながら海を見下ろすのは大好きだ。見るべきものはこれしかなかったが、まぁよかろう。(

 先ほど足がとても痛かったので、戻りは思い切ってスニーカーを履いたまま浅瀬を歩いた。当然、スニーカーも水を吸ってしまったが、まぁいずれ乾くだろう、と、この時は高をくくっていた。そのまま来た道を戻り、ロープウェイで街に戻った。


 スニーカーを乾かそうと思い、ちょうど空いていたベンチに座ってスニーカーを脱いで休んだ。しかし、40分ほど経っても乾く気配もない。12時近くになってしまったので、諦めて再び歩き始めた。ちょっと気持ち悪い。この昼食がタオルミーナでの最後のきちんとした食事となる。"Rosso Peperontino" というレストランに行き、シーフードをつかった

自家製ラビオリ
とエスプレッソを注文。かけてあるソースは、一昨日の夕食のパスタにかかっていたソースにも似たトマトを使ったものだ。そのほか、チーズや白身魚の小片などもはいっている。ラビオリの中身もシーフードで、とても美味しい。EUR20を支払った。
 あとは、19:00のピックアップまで街をうろうろするだけである。賑やかで明るくて楽しい通りだ。14:00に教会前の日陰のベンチに座り、1時間半ほどうたた寝した。最近は旅先でも寝てばかりだ。15:30に、"GERATOMANIA" で桃とレモンのジェラートを食べた。ここのジェラートはミルクをつかっていないそうな。と、座っていた教会の前にポルシェのリムジンが着いた。周囲には(この暑いのに)正装をしている男女が多く、どうやら結婚式があるらしい。4月9日広場までの教会でも結婚式らしきものをやっていた。今日は縁起のいい日なのだろうか?
 18:00になったので、夕食として "Pizza Mania" のピザ一切れをEUR1.5で買って食べた。これもなかなかに美味しい。4月9日広場に行って海とエトナ山の名残を惜しんだ後に、18:30にホテルに戻り、汗の後始末をして、預けていた荷物を受け取った。ドライバーさんとはメッシーナ門での待ち合わせということなので、荷物を持ってメッシーナ門へ。きちんとネクタイをつけた男性が迎えに来てくれて出発。さらばタオルミーナ。(


 高速道路を順調に走り、20:00にカターニア空港に到着。そのままチェックインカウンターへ。まだチェックインは始まっていないようだが、既に何組か待っていて、私は4組目だ。20:15にチェックイン開始。ところが、最初の家族連れのチェックインにやたら時間がかかっている。これだから早め早めに行動しないと安心できないのだ。20:30に自分のチェックインを完了し、そのままセキュリティチェックを受けてゲートへ。さて、シェンゲン協定内の移動なので出国手続きをしていないのだが、免税店が意外に充実している。…何も買わないけど。カフェで0.5Lの水2本とコールド・カプチーノを買い、この日記をつけている。
 と、TripAdvisorがフライトの遅れを通知してきた。出発が30分遅れて23:20になるらしい。到着予定が23:30というのに、勘弁してくれ、といいたい。マルタの空港に着いて、荷物を受け取って、ホテルにチェックインできるのは何時になることやら。わずか40分のフライトのために、3時間前に空港に着いて、待たされながらチェックインを終えて、あげく遅れで待たされる。これで乗り継ぎでもあれば、乗り遅れの心配もしなければならない。そんなこんなで、最近、空港で飛行機に乗るということについて非常に疲れを覚えるようになっている。苛ついても詮無いことはわかっているが… 周囲の子どもの声すらも煩わしく思える。
 22:45に搭乗案内が始まった。しかし、ボーディングブリッジの手前で待たされた。5分後に搭乗券のチェックが完了しボーディングブリッジを渡ったところ、今度は機体に入る手前でまたも足止め。ようやく機体に入ると、既に多くの乗客がいる。このフライトは何処かからカターニアを経由してマルタに行くフライトだったのだ。私が座る席には寝そべっている夫婦がいたので、しっかり起きてもらった。23:30にようやく離陸、さらばイタリア。
 さほど高度を取っていないのか、シチリア島の街々の夜景がよく見える。この時ばかりは窓側でよかった、と思った。20分ほどで着陸態勢に入り、00:00にマルタ・ルア国際空港に到着。そのまま歩いてターミナルビルへ。入ったところがそのままDuty Freeで、空港で夜明かししている人もちらほら。ベンチも免税店やカフェも揃っていて、これなら一晩明かすのもさほど辛くはなかろう。無事に預け荷物も受け取り、待っていてくれていたドライバーさんと待ち合わせ。車に乗ろうとすると『逆ですよ』と。この国では、日本と同じ右ハンドル・左側通行なのか。かえって戸惑う。00:20に空港を後にした。
 ホテルまで20分ほどとのことだが、とにかく坂を登ったり降ったりがひっきりなしの道中。観光の歩きも距離以上につらいかもしれない。00:40に "Plaza Hotel" に到着、無事にチェックイン。荷物の整理をしたりシャワーを浴びたりして、01:40にようやく寝床についた。


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