06:40に目が覚めた。もっと眠っていたかったのだけど。朝食は通りいっぺんの物が出ているがそもそもテーブルが少ない。ジュースは味がしないほどに薄められていた。
08:45に街に出た。気温は13℃、長袖のシャツにシャツジャケットを羽織った。まずはObecní dům (「市民会館」と訳されることもあるようだが、どうもしっくりこない)に向かう。華やかで本当に美しい建築だ。この向かいに銀行があったので、古い紙幣を新しいものに替えてもらった。(後でGoogleマップを見てみると、何と国立銀行だった)(
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ここから懐かしい旧市街広場へ。どちらを見るか決められないほどに美しい。天文時計にまた会うことができた。これに代表される、知性と神秘の絶妙なバランスこそがプラハならではの魅力なのだと改めて思う。カレル橋への道筋も懐かしい。23年前に初めてこの道を歩いた時、大いに興奮したことを覚えている。相変わらず土産物店など観光客向けの店ばかりで、昨日食べたトルデルニークを売る店もたくさんある。これ、最後にプラハを訪れた15年前にはほとんど見た記憶がないのだが... そのままカレル橋へ。あぁ、遂にこの橋を再び渡る機会を得られた。一歩一歩をかみしめるようにして歩みを進めた。(・・・・・・・)
カレル橋を渡り、22番のトラムでプラハ城へ向かう。早くも観光ツアーが次々と入って行く。入場チケットと撮影代で300コルナを払った。聖ヴィート教会に入場する。本当にスケールの大きな建物だ。ステンドグラスも美しい。の前にはいつも人だかりができている。ほとんど誰もマスクをしていないので、ここでマスクをつけた。(・・・・・・)
「黄金の小道」も相変わらず人気だ。いくつかの家は当時の生活を再現した展示をしていた。2階は中世の武器などの博物館で、これはあまり面白くなかった。11:30にプラハ城を出た。(・・・・・・)
長い階段を降りて麓へ。2番のトラムに乗り、老舗のカフェである "Kavárna Slavia" に入った。ただ、ランチセットのようなものが見つからなかったので、
というものを注文した。出てきたのは、ライ麦パンの上にマスのマリネを乗せたもの、クリームチーズ、ポーチドエッグに、薄いパンケーキ。期待とは異なっていたが、美味しかった。エスプレッソを頼みしばらく休む。窓際の席に案内してくれたので、ヴルタヴァ川とプラハ城の遠景を眺めながらゆったりとコーヒーを楽しむことができた。チップ込みで424コルナを支払い、13:00過ぎにを出た。
トラムでマラー・ストラナ地区に戻りぶらぶら歩く。坂を登ってプラハ城門前の広場のベンチで日光浴がてら休んだ。旅先の公園のベンチでうたた寝するのは最高の気分だ。街中ではフードデリバリーをよく見かける。何処も同じようで少し悲しい。Limeというブランドの電動キックボードもよく見かける。乗っている人も多いし、あちこちに乗り捨てられているようにも見える。危険だし、乗り捨てられた電動キックボード本体も邪魔に思えるのだけど、こちらでは問題は起きていないのだろうか? 気温が20℃まで上がってきて少し暑い。気温の変化への対応が難しい。何となく胃がもたれているような感覚もある。(・・・・・・)
カレル橋を再び渡り旧市街広場へ向かう。カレル橋と旧市街を結ぶ横断歩道は今日も大混雑。渋谷の交差点が世界的に有名だが、この横断歩道も負けず劣らずではないか。ここに面した教会には "HANDS OFF UKRAINE, PUTIN!"の横断幕が掲げられていた。ここに限らず、あちこちでウクライナ国旗を目にする。ちょうど16時だったので天文時計のカラクリを楽しんだ。その向かいにある ”Café Mozart" で一休み。ここには恐らく23年前にも来ているが、随分と綺麗になった。ロケーションは最高のはずなのにあまりお客さんがおらずゆっくりできる穴場のようなカフェであるというのは変わっていなかった。17時まで休み、またも街をぶらぶら。(・・・・)
18時にで、とコーヒーで夕食を摂った。ハムやチーズ、じゃがいもなどのオーソドックスなオムレツだが美味しい。今の私にはこれくらいの量で充分なのだが、隣のおばあさん2人が分厚いステーキやカツを食べているのに比べればだらしのないことではある。何とロボットまで導入されている。チェコは「ロボット」という単語を生み出した国でもあるし、電動キックボードといい、新しい技術の導入に積極的なのかもしれない。チップ込みで300コルナを支払った。
20:00から、Obecní důmでGala concert in Smetana hall を鑑賞するためのチケットを予め買ってあった。19:30に開場、ようやくスメタナ・ホールに入ることが叶った。アール・ヌーヴォーというのだろうか、華やかでセンスのある美しい装飾だ。お客さんも総じて気軽な格好だが、4割も入っていないのではないか。もっとも、約1時間の中に有名な曲を幾つも詰め込むという構成なので、正式な演奏会ではないのかもしれない。20時に演奏者たちが壇上に出てきたが、指揮者もなく、管弦楽ばかり10名ほどだった。それでも、「カルメン」から始まる演奏のハーモニーが素晴らしく聴こえる。中程で、スメタナの「モルダウ」が演奏された。管弦のみで、短縮されてはいたけれど、とにかくプラハで「モルダウ」の生演奏を聴くという夢がついに叶った。約1時間、素晴らしいひとときだった。10分ほど歩いてホテルに着く。ロケーションは本当に良いホテルだった。(
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明日は朝の列車でクトナーホラへ行き、観光した後に午後の列車でテルチに向かう。
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