Český Krumlov

 06:45に目が覚め、ごろごろして07:15に身支度を開始。8時から朝食を摂れるのだが、部屋を出てすぐのところで用意されていた。冷たいものしか見当たらないが、スタッフの女性に頼めば卵料理を作ってくれるとのことなので、ハムエッグを作ってもらった。今日の天気予報も雨、夕方から強くなるらしい。気温16℃で、ほとんど上がらないようなので、上着を着るだけでなく、念のためにカーディガンとスタジアムで買ったスラヴィア・プラハのマフラーもナップサックに入れておく。
 9時に観光開始。今日からこの旅も後半に入る。霧雨が降ったり止んだりを繰り返すので、ポンチョを羽織ることにした。これなら手間が省けるし、風避けにもなる。広場などを散歩した後に、高台にある城へ行った。(

) この城では何故か
を飼っている。中庭と通路を通りながら、徐々に登っていく。壁は凹凸があるように見せる絵が描かれているのが面白い。(

 
第三の中庭
で観光客グループが中に入ろうとしていたので、ガイドらしいお兄さんに訊いたところ入ってもいいというので入った。説明を聞いてみると、10:50の回のチケットを買ってある城内ツアーらしいので、チケットを見せて外れるべきか訊くと、このまま参加してもいいというので加わることにした。ここでマスクを忘れたことに気づいた。毎日持ち歩いていたものの、ほとんど誰もつけていないこともあって着ける機会が少なくなっていたのだが、日本であれほどに習慣化したマスクをあっさりと忘れたことに驚いた。
 前半は16世紀頃のルネッサンス期の部屋から。女性の衣装が20kgもあるのだそうな。いくつかの部屋に熊の毛皮の敷物があり、「全部でいくつあるか最後に答えてください」だそうな。王族だけでなく錬金術師などもいたらしい。後半はバロック期の部屋で華やかになる。撮影禁止なのが残念。最後に仮面舞踏会が開かれた劇場があり、多くの人が描かれていた。いくつかの部屋には紋章があるが、その中にはトルコ人らしい人の頭をカラスがつついているというなかなかすごいものもあった。フィリピンから来たというおばさんに話しかけられた。おばさんのコミュ力は万国共通だ。北海道と大阪に行ったことがあるそうで、大阪の食べ物が大好きなのだそうな。約1時間のツアーの最後にクイズの答え合わせは、剥製が7つに骨格標本が1つの計8つだそうな。ツアーを終え扉を出て、橋の上に行くと、市街地の遠景を一望に出来る。語彙力を失くすほどに美しい。(


 城を出て市街地をぶらぶら。雨が降ったり止んだりするのでポンチョが本当に便利。(

) 12時を過ぎ昼食を摂りたくなったので、昨夜の "Hospoda Na Louži" を再訪することにした。現金支払いのみなので予め400コルナをATMから引き出した。今回は
鶏胸肉ローストのマッシュルームとじゃがいも添え
にした。マッシュルームの旨味が出てこれも美味しい。デザートに頼んだものは何と
クネドリーキのブルーベリーソース
がけだった。クネドリーキはデザートでも食べるのだなぁ…と思っていたら、隣のおばさんがスープの後にこの倍の量をメインで食べていた…カロリーで死にそう。チップ込みで400コルナを支払った。レトロな雰囲気、親切な店員さん、素早く出てきて美味しい料理…本当にいい店だった。ホテルも併設しているようなので、再訪する機会があればここに泊まってみたい。これで、ほぼこの街を歩き尽くしたように思えたし、13時過ぎに雨が強くなってきたので部屋に戻り、14:30まで昼寝した。


 14:45に外に出ると本降りの雨。迷ったがそのまま外に出て、広場のアーケードの下にあるベンチで雨宿り。15:15に雨が止んだ。これでは天気予報が役に立たないのも無理はない。ぶらぶら歩いていると、この美しい街にいることが夢のようにも思えてきた。16時に広場に面したカフェに入ってカプチーノで一休み。この日記をつけておいた。16:40にまた雨が降り出した。もう少し居座るつもりだったが、勘定を取りに来られたので80コルナを支払いやむなく外に出た。すぐに雨が止んで日が差してきた。この頃になると観光客も少なくなり静かな雰囲気。やはり日帰りではもったいないところだ。(


 もう一度城に行き、高台から街の遠景を存分に楽しんだ。(
) 城の周りには土産物店もある。いくつか見てみたが、何故か健康に悪そうな色彩のスイーツが多く、買う気にはなれなかった。ジンジャーブレッドというショウガを効かせたクッキーのようなものを買うことも考えたが、帰国までに砕けてしまいそうな気がしたのでこれも断念。
 18:45になったので夕食を取ることにした。肉料理が続いたので、宿の近くのベジタリアンレストラン "Laibon" に行くことにした。テンションの高い陽キャなおにいさんが出迎えてくれる。
野菜のクスクス
と水を注文した。ここもカードは使えず現金のみらしい。いろいろと英語で話しかけてきてくれ、会話が楽しい。「今年になってから来てくれた日本人は君で5人目だよ。前はたくさん来てくれたのに…」だそうな。ほどなくクスクスが運ばれてきた。野菜や果物の優しい甘みがあってとても美味しい。グラナダで食べたクスクスよりはやや少なめだが、ちょっともたれ気味の胃にはかえってちょうどよかった。チップ込みで350コルナを支払った。手持ちの現金が少なくなったので、もう一度400コルナを引き出しておいた。


 明日は09:40発のバスでプラハに戻る。約3時間のバス旅となる。事前に調べたところではバスにトイレがついているとのことで、その通りであることを祈る。


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