Praha

 昨夜も22:30過ぎに眠り、6時過ぎに目が覚めだが、07:30頃までごろごろする。身支度を整えて8時過ぎに朝食へ。温かい料理だけを食べるようにした。ここのオレンジジュースもかなり薄められている。BBCによれば大型の台風が日本に近づいているようだ。被害が出ないこと、帰国便に影響がないことを願う。エリザベス女王の棺に参列する人々は200万人にもなるらしい。
 9時に観光を開始。気温約10℃で肌寒いが雨が降っていないのでまだ助かる。まずはストラホフ修道院に行ってみることにした。ここの図書館は世界一美しいらしい。10分ほど歩いて22番のトラムに乗った。約20分で最寄りの停留所に着き、そこから5分ほどで修道院に着いた。撮影料込みで150コルナを支払って中へ。2つの部屋を入口から見ることができた。なるほど、宮殿のような豪華な内装だ。教会の内部も美しい。まだこんな見どころがあったとは。(


 そのままプラハ城に向かって歩いた。何度でもいうが、しれっと美しい道筋を繰り出すプラハには脱帽するしかない。(
) プラハ城の麓から、技術博物館に行ってみることにした。12番のトラムに乗り、11時過ぎに着いた。200コルナを支払って中へ。20世紀初め頃からの自動車・オートバイ・飛行機などが展示されている。チェコの工業の歴史を垣間見ることが出来る。子どもを連れた家族連れが多く、楽しそうにしている。別の部屋でカメラや電話、時計などの製品を展示していて見てるだけでなかなか楽しかった。外に出ようとすると雨が本降りだったので地下のカフェで一休み。昼食も考えたがフライドチキンしかないようなので止めておいた。12時過ぎに博物館を出た。(

 まだ雨が降っているので、ポンチョを羽織った。共和国広場に向かうつもりで、6番のトラムに乗る停留所を目指す。停留所に着く頃に雨が止んだ。6番のトラムに乗るとほどなく共和国広場に着いた。ここにあるショッピングセンターのフードコートで昼食を摂ることにした。ジャンルの分からない店で鶏胸肉のグリルと焼そばのセット、水を注文し、170コルナを支払った。味もそこそこ、こういうフードコートは旅行者にも有り難い。13時過ぎに店を出た。


 雨は止んでいるが風が冷たいのでポンチョを羽織ったままにする。そのまま旧市街広場に向かう。今日も大混雑、そして美しい。旧ユダヤ人地区に行ってみた。久しぶりのヘブライ文字とダビデの星だ。(

) と、また雨が降り出したのでトラムに乗り、
"Café Savoy"
を再訪。雨宿りのつもりだったが着く頃には雨も止んでいた。エスプレッソと
Savoy Cake
を注文した。Savoy Cakeはベリーを効かせたチョコレートケーキで、さほど甘くなく美味しい。アール・ヌーヴォーの装飾の下でケーキとエスプレッソを楽しむという贅沢を存分に楽しんだ。226コルナを支払った。
 いよいよプラハの名残を惜しむ散歩をすることにした。15時に店を出るとまたも雨。22番のトラムに乗り、プラハ城へ行った。聖ヴィート教会などに入らなければ無料で中を散策できる。歩いているうちに雨も止んだ。(
) 城の中庭などを歩き、マラー・ストラナへの階段を降りる。この途中にある
に住んでみたい気もする。イギリス大使館の前を通りかかると、たくさんの
キャンドル
が手向けられていた。黙祷を捧げた。
 名残のカレル橋へ。いつもながらの混雑だが、空いているカレル橋なぞ考えたくもない。絵描きやミュージシャン、アーティスト等が露店を出しているが、その中の一つに目が留まった。1910年頃から1940年頃までの懐中時計の部品をモチーフにした小さな額だ。古い機械の部品というのがプラハの魅力を表しているように思えたので、1,250コルナで一つ買ってしまった。最近はほとんど土産物を買うこともなくなっていたのだが、これも久しぶりの旅だからだろうか。帰宅後に飾るのが楽しみだ。(

 カレル橋から旧市街広場への
へ。ここも何度も歩いたが、しばらく歩く機会もないと思うと感慨深い。ちょうど17時に天文時計の前に着いたので正時のカラクリを楽しんだ後、
”Café Mozart"
に入った。ちょうどピアノの生演奏があり、日本人が来店したということだろうか「上を向いて歩こう」を弾いてくれた。チップ込みで110コルナを支払い、18時前に店を出た。
 さて、いよいよ名残の旧市街広場だ。これまでの旅のいろいろが思い出される。駅で転倒してしまった時の傷も回復しつつある。3年も旅をしていなかったので、計画前はやや面倒にも思えたし、鉄道の乗り継ぎなどいくつかミスもあったが、やはり旅はいいものだ。もちろん、若い頃のようなハードな旅程を組むことはもうできないが、年を取ったなりの旅をまだまだできるだろう。また、近いうちにプラハを訪れたいものだ。
 さて、締めの夕食を考える。昨日の"Café Savoy"の鴨肉のローストで決めた気もするのだが、Obecní důmのカフェにいくことにした。メニューを開き、
ピルスナー風ビーフ・グアーシュ
と水を注文した。濃いめのハッシュドビーフのようなものだが、ソースに少し酸味があって美味しい。クネドリーキとも当分お別れだ。チップ込みで270コルナを支払い、18:40に店を出た。腹ごなしを兼ねて20分ほど歩いてホテルに戻った。
 これで今回の旅の観光は全て終了。今日はおまけのような日だったのだが、終わってみれば十分に楽しんでしまった。これもプラハの魅力のおかげだ。荷造りや日記の整理を進める。このホテルのwi-fiは旧式で、暗号化もされていないうえに速度も遅く、しかもパスコードだけでなくわざわざ別画面でIDまで入力させる不便さ。今どきこれはないでしょうに。
 明日は15:55発のフライトに乗る。13時頃に空港に到着できるよう、フローレンツのバスターミナルから出るRegioJetのバスのチケットを買ってあるが、このバスはカルロヴィ・ヴァリからの経由便らしいので、遅れる可能性も十分にあるので、往路と同じくプラハ中央駅発のバスに乗った方がいいような気もしている。

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