昨夜も22:30に就寝、何度か目を覚ましつつも07:30まで眠った。8時過ぎに朝食を摂る。温かい料理がないのは少し寂しい。今日は10:30発のバスでナザレに向かう。まずはバスターミナルまで歩かねばならない。09:15にチェックアウト、いいホテルだった。往路の道を戻っていく。空はどんよりと曇っている。降りだから少しは楽とはいえ、やはり大変ではある。この辺りの街並みは落ち着いていて本当に良い。何故かScarsdaleを思い出した。落ち葉が多い。秋の訪れも早いのかもしれない。(
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09:45にバスターミナルに着いた。ここは薄暗いし、案内もよく聞き取れない。乗車予定のバスがまだ出発案内にも出ていないようなのでしばし待っていると、乗車する10番バスの乗り場が表示された。ナザレは途中下車になるようだ。念のためトイレに行っておく。ほどなくしてバスが入ってきた。運転手にチケットを見せるとこのバスで間違いないとのことなので、荷物を下に入れて乗車する。これで一安心。
ところが定刻の10:30になっても発車しない。乗車予定の客を待っているのだろうか? 11時に近くなっても発車する様子もない。と、11時に多くの乗客が乗ってきた。やはり乗り継ぎを待っていたのだろう。ようやくに発車した。さらはコインブラ。うたた寝しているうちに、11:50にレイリアというそこそこ大きな街に着いた。ここで10分止まる予定だったがすぐに出発した。この街も無機的な建物が多く、広場やロータリーに彫像があったりして東欧っぽい。ポルトガルって社会主義国家だったっけ? 立派なスタジアムもあった。ここのクラブは強いのだろうか?
定刻から約30分遅れて、12:30にナザレに着いた。ようやくに晴れてきた。とりあえず海に向かう。この辺りは平坦だが、少し離れるとすぐに丘で、予約したホテル "Casa Senhor dos Passos" もそのあたりになる。また登り坂かと思うと気が滅入る。しかし、海と白い砂浜はとても綺麗だった。海を見るのも何年ぶりだろう。しかも、大西洋だ。さすがリゾート、街並みも人々の顔つきも明るい。海風が心地良いが、風が当たると少し肌寒くもある。(
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まずは昼食を摂ることにして、何かで美味いとあった "Mar Bravo" に行き、魚介のクリームスープと海老のリゾットを注文した。まずは、魚介類のダシが濃厚で、しかもくさみもなくとても美味しい。底のほうにエビやアサリなどが入っている。子どもの頃に食べた伊勢海老の味噌汁を思い出した。そして、海老の旨みをそのままリゾットに変えたような美味しさだった。こちらもとても美味しい。そのうえ、皿が思いのほかに深く、かなりの量があった。美味しかったので完食したが、夕食は要らないかもしれない。エスプレッソをつけて26.20ユーロを支払った。ちょうど客も立て込んできたので、いいタイミングだった。
14時になったのでチェックインすることに。ホテルを目指して歩いているが、やはり登り坂はきつい。15分も歩くと、Googleマップが示すホテルの位置に着いたが、平屋の住宅ばかり。この中の一軒が看板を出していたので呼ぶとおばあさんが出てきて、身振りで少し待てという。ほどなく、向かいの家からおばさんが出てきて家に上げてくれた。どうやら部屋ごとに貸し出しているらしい。割り当てられた部屋は広く、バルコニー(海は見えない)や浴槽もある。とりあえず一休み。坂を登ってきたせいで汗だくだ。
15時過ぎに再び歩き始める。曲がりくねった道を降りるとすぐに集落に入る。この辺りは観光地というよりも普通の集落のようで、あちこちに洗濯物がはためいている。リゾートっぽいのは海辺だけなのかな?(
・) 砂浜に面した通りは人も車も大混雑。(・) 砂浜を歩いて海に近づいてみた。綺麗な海だが、さすがに足を入れる気にはなれなかった。
ナザレには崖の上にも集落がある。そこにいくためのケーブルカーに乗るための行列に並んだ。40分も待ってようやく切符売り場に着き、往復切符を4ユーロで買った。さらに15分ほどでようやく乗れた。乗ってしまえは5分ほどで到着した。時刻は17時、ちょうど折よく晴れてきた。この辺りも飲食店や土産物屋がたくさんある。特に、ここでは世界最大級の大きな波が現れるとかでサーフスポットとしても有名らしく、関連した商品もたくさんあった。(・) 展望台に行ってみると、眼下にナザレの街、砂浜、そして大海原。本当に綺麗だった。ベンチに座っていると、暖かい陽射しと海風が心地良く、20分ほどうたた寝した。ヤルタやサントリーニ島の海を思い出した。(・)
さらに歩くと、世界最大の波を誇るがあった。この先でそんな波が現れるらしい。サーフィンをできるわけでもないので、ここから引き返した。(・・) 土産物屋でサーフィンをモチーフとしたシャツでも買おうかと思ったが、結局何も買わなかった。18時になると再び曇ってきたので、ケーブルカーで戻ることにした。また1時間近くも待たされるかと覚悟していたが、15分ほどで乗れた。
やはり全く空腹にならない。何か少しだけ食べられるものがあれば…と思ったが見当たらない。と、行列ができている露店を見つけた。クリームドーナツを売っている。躊躇ったが、一つ食べてみる。1.5ユーロを支払った。何だかごく普通のドーナツで拍子抜けした。食べきれず、1/3ほどを捨ててしまった。食べ終えてみると、あの行列も無くなっていた。どうも今回の旅は食の選択でハズレを引くことが多い。
さらに海岸を歩いていると、干物のにおいがしてきた。網を広げて魚やタコの開きを干してあった。確かにここは漁師町でもあるのだなあ。これを買ってこの場で炙って、炊き立てのご飯といっしょに食べたらさぞ美味しいだろうなぁ。(・・)
20時になり、日没が近づいてきた。水平線に沈む夕陽を見たくなったので、そのまま座った。待っていると徐々に陽射しが弱くなり、太陽が水平線に近づいてくる。やはり日没はどこか感傷的でよい。20:34に陽が没した。この後間も無く日本を照らすのだろう…どうかほどほどに。やはり何も食べる気にならないので、このままホテルに戻った。(
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明日は13:25発のバスでリスボンに戻る。今回の旅では最後の移動となる。ここの宿泊には朝食がついていないが、この荷物を背負って歩く時間をなるべく短くするために、09:30頃にチェックアウトして11時頃にブランチを摂りたいところだ。今回の旅も後半に入った。
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