昨夜は23:10にベッドに入った。夜中に雷の音が聞こえた。07:30に起床し、8時過ぎに朝食を摂った。明日は空港までのバスの出発の関係で朝食を摂れないので、この品数の少ない朝食も今日が最後だ。
今日は一日かけて本島をぶらぶら一周してみたい。9時に観光を開始、まずユダヤ人ゲットーの方へと歩いた。ヘブライ語やダビデの星などがあり、少し雰囲気が違う。黒い服装のユダヤ教徒らしき人々も集まっていた。ゆっくりぶらぶらと歩く。この辺りは観光客も少なく、観光客を当てこんだ店も少なく、落ち着いてゆったりと歩ける。親子連れがごく普通にモーターボートで運河をゆくのもよい。この辺りがヴェネツィア本島の生活圏なのだろうが、働いているという気配を感じないのが少し気になった。曇り空で風が吹くと少しひんやりとする。時には行き止まりや袋小路に入ってしまうが、それもまたよし。(
・・・・)
昨日ジェラートを食べた店の前の広場に出たので木陰のベンチで一休み。レストランの屋外テーブルの食べ残しに鳩が群れていて気色悪い。歩いていると、豆本を本棚にあしらった小さな額を扱っている店があった。好みに合うので少し迷ったが、値札が出ていないことと、「ヴェネツィアらしさ」にやや欠けるような気がしたので思いとどまった。もっとも、他にないような品を扱っているアートショップにはほとんど値札が出ていないものだが。(・・・・・)
12時に近くなったので、ChatGPTのお勧めにも出ていた持ち帰りパスタ店 "Dal Moro's" に行ってみた。開店間近で既に行列が出来ていて、後ろにも次々と並ぶ。イカ墨パスタと水を注文し11.5ユーロを支払った。ヴェネツィアでは安いことには間違いない。5分ほどで
を受け取り、近くの教会の横に座って食べた。イカの身や小エビも入っていてまぁまぁ美味しい。ただ、何となくわびしい気分にもなった。こんな店があったら周りは大迷惑かもしれない。あちこちに "No Pic Nic Area" との貼り紙がある。食べ終えて店に戻り空き箱を捨てた。
再び歩き出す。ようやく公衆トイレを見つけたので1.5ユーロを支払って用を足した。ヴェネツィアではトイレチップすらも高い。13時を回り、暑くなってきた。リアルト橋を渡る橋の上にはやはり貴金属店があった。これは万国共通のルールなのか? 橋を降りると様々な土産物店が軒を連ねている。それを過ぎると、飲食店や雑貨屋などが軒を連ねている。この辺りを歩いていても運河を渡ることもなく、何処か別の街の旧市街を歩いているようだ。広場の日陰のベンチに座れたので20分ほどうたた寝した。(・・)
13:45頃からまた歩き出す。道端で兄妹が戯れながらバレエらしき踊りを踊っている。いつまでも仲良く幸せでありますように。14:30にアカデミア橋を渡った。5時間半ほどかけて島を半周余り歩いたことになる。運河のせいで真っ直ぐに目的地に行けないことがあるものの、自動車はおろか自転車など乗り物の類が走ってこないので、目的もなく散策するには最適だ。ただ、歩きタバコを吸う人も多く、煙には閉口する。(・・・)
サンマルコ広場を目指して歩いた。この辺りの建物は華やかだ。
も列をなしている。暇なゴンドラ乗りは盛んに客引きをしている。美しい正面のに入ってみると、これから結婚式があるのか、何人かで花などを準備していた。ここに数人の管弦楽団がいて、短いながら3曲ほど練習を聴くことが出来た。いずれも素晴らしい響きで、中でも「威風堂々」がとてもよかった。ここでスタッフに追い出されたが、忘れられない、美しい思い出ができた。サンマルコ広場に着いた。今日も混んでいる。サンマルコ寺院も晴天に輝くようだ。サンマルコ寺院も含めて、ヴェネツィアは美しいのももちろんだが、「華がある」というのが相応しいように思う。(・・・)
16時を過ぎておやつが食べたくなったので、"Rosa & Salva" というカフェに入り、ティラミスとカプチーノを注文して7.5ユーロを支払った。ティラミスは濃厚ながらもしつこくはなく美味しかった。店を出て、いったんサンマルコ広場に戻り、を経て、グランドカナルに出てみた。ヴァポレット・水上タクシー・ゴンドラなどが行き交う光景は平穏そのものだ。17時を回り、日が傾き始めて水面がきらきらと美しい。(・・・・)
今日一日を締めるルートとして、やはりサンマルコ広場からリアルト橋を経て大通りをゆくルートを取ることにした。17:45にサンマルコ広場に戻った。この華やいだ光景も見納めだ。たくさんの美しいものに出会った今回の旅ももうすぐ終わる。先ほどの教会に行ってみると、やはり結婚式の最中だった。ヴェネツィアのど真ん中の教会を借りて、小規模ながらも管弦楽団まで呼んで式を挙げるとはどんなお金持ちなのやら… まぁ、先ほど美しいものをお裾分けしてくれたことでもあるし、幸せを祈る。
18時を過ぎてホテルに戻るために歩く。この道筋は観光客も店も多く、プラハの Karlova を思い出す。さて、今日の夕食は、昨日と同じピザを食べることにした。この年代になっての旅では食事への執着もさほどなくなり、締めの夕食へのこだわりもなくなってしまった。"Rizzo" で昨日と同じピザと水を買い7.5ユーロを支払った。量り売りなので昨日よりも少し大きい。グリルした野菜の甘みが美味しい。今回の旅の食事は立ち食いやらフードコートやらカフェやらばかりで、レストランでの食事は1回しかしなかった。19時にホテルに戻った。約10時間かけてヴェネツィア本島をほぼ一回り、平穏ながら充実した散策で、2025年夏の旅の観光を静かに締めくくる良い一日だった。
シャワーを浴びてから、帰国に向けた荷造りをする。例年の夏の旅よりもやや荷物が多いがスーツケースに問題なく収まった。ただ、空港行きのバス停までのあちこちに階段があるのがちと面倒ではある。
明日はいよいよ帰国の日だ。まず08:20発のATVOバスで空港に行き、11:15発のAZ1466でローマ・フィウミニチーノ空港に戻る。2時間30分の乗り継ぎを経て、14:55発AZ792で羽田空港に戻るという復路だ。平穏にトラブルなく進むことを願う。
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